いい話

祈る母、強し(デール・カーネギー)

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祈る母、強し

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今日は、カーネギーのお母さんの話です。

世界的なベストセラー『道は開ける』や『人を動かす』の著者、デール・カーネギーは、アメリカ合衆国のミズリー州の貧しい農家に生まれ育ちました。

大洪水によってトウモロコシ畑や牧草地が数年も害をうけたことがありました。

毎年のように、飼っていた豚がコレラで死に、そのたくさんの死骸を焼かねばならないこともありました。

彼の両親は、一日に16時間も精一杯働きましたが、借金に追われどおしでした。

畑は抵当にとられ、いくら働いても利子の支払いさえもとどこおりがちでした。

銀行は、父親を悪しざまにののしり、畑を取り上げると脅しました。

父親は47歳でしたが、30年間も働きつづけた結果が、借金と屈辱の日々だったのです。

父親は、悩み、身体をこわしました。

医者は、カーネギーの母に、この分だとあと半年はもたないと告げました。

父親は川に身を投げて、自ら死ぬことを考えました。

しかし、彼が思いとどまったのは、彼の妻、カーネギーの母親のおかげだったと、後に語っています。

母親は、神を愛して、その掟を守っていれば何もかもよくなると信じ、毎日祈りをささげていたのです。

「母は正しかった。最後には、何もかもうまくいった。父はその後42年間幸福に暮らして、89歳で亡くなった」

とカーネギーは語っています。

「苦闘に心痛に満ちた歳月のあいだ、母は決して悩まなかった。母は心の悩みをすべて神に訴えていた」のだそうです。

母親は、毎晩寝る前に、聖書の一章を朗読する習慣をもっていました。

そして、働きながら賛美歌を歌っていました。

平和、平和、くすしき平和よ

神よりたまえるくすしき平和よ

わが魂をとわにおおい給え

つきせぬ愛の大海の中

洪水、疫病、借金も、彼女の勇ましい魂を屈服させることはありませんでした。

そして、彼女の祈りは自らを救い、夫、そして家族の窮地を救ったのです。

母親が子どもに与える影響は大きいものです。

「母は心の悩みをすべて神に訴えていた」byデール・カーネギー

カーネギーが後に、自らの苦難にも耐え、人々の悩みを克服する世界的な名著を書くことができたのは、この母親のおかげでもあるのです。

悩みは、神様に訴えよう。きっと勇気と知恵が与えられます。

出典:デール・カーネギー著『道は開ける』