仕事や勉強を一生懸命がんばった後、ゆっくりと休めることは嬉しいですね。
そして、大切なことです。
われわれ日本人は、とても勤勉ですから、休むのは怠けることだという意識(罪悪感)をもつ傾向があるようです。
しかし、そうではなく、休むことは、心身の健康のためにも、より効果的に仕事や勉強の成果を上げるためにも必要であるのです。
では、そのことについて以下に述べていきます。
休むことは大切
社会教育者デ―ル・カーネギ―は、名著『道は開ける』の中で一章を割いて、休みの大切さを力説しています。
人間は活動し続ければ、疲れます。
疲労はいったん溜まると、どんどん蓄積して、次第に活動をにぶらせます。ですから、
「疲労と悩みを予防する第一の鉄則は、たびたび休養すること、疲れる前に休息せよ」
と、カーネギ―は言うのです。
『七つの習慣』の著者であるスティーブン・R・コヴィーも、休みの大切さを説いています。
彼が主張する成功するための7番目の習慣は、
「休むこと(刃を研ぐ)」
なのです。
人間は機械ではないので、必要な休みを取らなければ、仕事の効率は落ちます。
休息の必要は『聖書』にも
世界中のほとんどの人が、暦の上で週に1度は、労働を休むようになったのは、キリスト教やユダヤ教の影響です。
『旧約聖書』の「創世記」(2章2節)、
「第7の日に、神はすべての創造の仕事を離れ、安息なさった」
ことに由来しているのです。
日本に「日曜日」ができたのは、明治時代になってからだそうです。
ただし、残念なことに、日本人は、まだまだ「休むこと」が少ないと言われますね。
過労で亡くなる人が多いのは、そのせいかもしれません。
自殺者が依然として多いのも、関係があるのかもしれません。
やはり休みは必要だと思うのです。
どのようにして休むか
といっても、休むとは、何もしないことではありません。
普段はしない別の活動をして、精神的にも肉体的にもリフレッシュすること。
あるいは、エネルギーを充電すること。
その効果的な方法は、日常生活から離れてみることです。
旅行、スポーツ、読書、音楽や劇の鑑賞、祈り(黙想)など、普段の仕事とは違う活動をすれば、心や頭や体をリフレッシュできます。
楽しみながら精神的にも、肉体的にも、ゆったり、リラックスできます。
同時に、知的に自分を高めることができるかもしれませんね。
すると、休み明けの仕事では、気分も上々、また元気に仕事にとりくむことができるのです。
「旅は私にとって、精神の若返りの泉である。」(アンデルセン)
「疑う余地のない純粋の喜悦の一つは、勤労のあとの休息である」(カント)
心の健康、ストレス解消のためには、緊張と弛緩、労働と休養のバランスが大切ですね。
ゆっくり休んでリフレッシュしよう!
温泉もいいかも・・・