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メーテルリンク作『青い鳥』
幸せの見つけ方
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ノーベル文学賞作家、メーテルリンク作『青い鳥』という作品をご存じでしょう。
童話や絵本にもなっていますが、もともとの原作は戯曲、つまり舞台用に書かれたものです
この作品の出てくる「青い鳥」という言葉は、幸せの象徴として、日本ではとても親しまれていますね。
ご存じだと思いますが、物語のおおまかなあらすじをご紹介しておきましょう。
貧しいきこりの家に育ったチルチルとミチルの兄妹は、魔女の命令で、幸福を招くという青い鳥を求めて、いろいろな国に旅に出かけます。
「思い出の国」「夜の宮殿」「未来の王国」などを探しまわリますが、
ついに「青い鳥」を捕まえることはできませんでした。
家に帰ってきた二人は、疲れ果てて眠り込んでしまいます。
夢から覚めると、隣のおばあさんが駆けこんできます。
自分のうちの病気の娘が、どうもチルチルの家にいる鳥をほしがっているとのこと。
すっかり忘れていた自分の家の鳥(キジバト)を見にいくと、それはなんと青い鳥になっていました。
二人は、その青い鳥を病気の娘にあげました。、
すると、不思議にも娘は、その青い鳥を見ると病気が良くなったのです。
しかし、喜びもつかの間。
餌をあげようとすると、青い鳥はさあっと飛び立ちました。
そして、どこかへ行ってしまったのです。
こういうお話でしたね。
さて、青い鳥は、どこに行ったのでしょうか。
あなたは、青い鳥はどこに行ったと思いますか?
というのは、この物語の続きは、自分で考えてよいと思うからです。
青い鳥がどこに行ったのか、私はこう考えたいと思います。
青い鳥は姿を消しますが、実は、逃げたのではないのです。
青い鳥はきっと近くにいるのです。
青い鳥は、幸せの象徴です。
ですから、きっと心の中にいます。
なぜなら、私たちは、どこか遠くにいかなくても、身近なところに幸せを感じることができるからです。
誰かに優しくされたとき・・・
感謝されたとき・・・
自分も大切にされているとわかったとき・・・
人のために、親切にして喜ばれたとき・・・
自分が受けてきたものに感謝できたとき・・・
青い鳥はきっと近くにいるのです。
そして、見つけてもらえるのを待っているのです。
身近なところに幸せを探そう
きっと見つかります。(^.^)
出典:メーテルリンク著『青い鳥』
●おまけ
人生は一巻の書物である。
われわれは生まれてから死ぬまで毎日、その一ページを創作しているのである。 by メーテルリンク
大海よりもなお壮大なるものは大空である。
大空よりもなお壮大なるものは人の心である。 by ビクトル・ユーゴー
人の心には何でも入っている。
過去も未来も、夢も勇気も、愛も幸せも・・・。 by 中井俊已