いい言葉

生き方上手は、痛み止めの言葉をもっている(斎藤茂太)

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生き方上手は、
言葉の薬箱をもっている

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▼斎藤茂太氏、俗称モタ先生は、言葉と心の達人でした。

1916年東京生まれ。医学博士。精神科医。斎藤病院名誉会長。そのほか、日本精神科病院協会名誉会長、日本ペンクラブ理事、旅行作家協会会長など多数の要職を兼務。

明晰な頭脳と柔らかい発想で、人生を上機嫌に生きる名手。
人間味あふれる話し方、卓越した人柄で多くの人を魅了してきました。

歌人・斎藤茂吉の長男。作家・北杜夫の実兄でもあります。

▼こんなプロフィールからも垣間見るように、斎藤家の人々は、言葉に反応する遺伝子が強いらしいのです。

モタ先生、少年時代は、小づかいの大部分を日記帳購入に使い、日記をつけることをいきがいにしていました。

医者となって忙しくなってからは、手帳が日記がわりになりました。

その日記には、目にとまったこと、耳に入ってきたことは、どんどん書き留めておいたそうです。

そういう習慣は、様々な良い言葉を味わうこと、自分の心を豊かにしていくなど、様々な点で効果的です。

「ふと昔の手帳を開いてみると、そこには、私の心を引きつけた、さまざまな言葉も書いてある。

読み返すと、年齢とともに、同じ言葉も、さらに深く味わえるようになっていることに気づく。

以前より、もっと心を動かされることが増えてきた

『続・いい言葉は、いい人生をつくる 』より

▼こんなふうに感動してきた言葉の数々を、モタ先生は本や講演を通じて、私たちにもおすそ分けしてくださってきたのです。

いろいろな偉人・有名人の言葉があるのですが、私はむしろモタ先生自身の言葉に、ハッとしたり、なるほどと思ったりします。

▼たとえば・・・

●「生き方上手は、痛み止めの言葉をもっている」

さすが、お医者さんで、言語感覚の豊かな人の一言ですね。

モタ先生のように生き方上手の人は、思わぬ災難や不幸に出会っても、過度に落ち込むことも、悲しみをいつまでも引きずることもありません。

人間は倒れれば、痛さを感じるようにできています。

涙が流れることもあるかもしれません。

そんなとき、言葉がその人を癒し、力づけ、励まします。

そして、その人はまた立ち上がり、歩き始めることができるのです。

そんな言葉を、モタ先生はたくさんもっておられたのです。

痛み止めの言葉、元気になれる言葉、勇気がでる言葉、力がわいてくる言葉、やさしくなれる言葉、笑顔になれる言葉・・・

私も心が元気になれる良い言葉を見つけて、集めています。

それは、自分や誰かのための「薬箱」になるかもしれません。

●「生き方上手は、言葉の薬箱をもっている」

モタ先生は、「言葉の薬箱」をもっていて、その中から様々な言葉を私たちに届けてくださった方でした。

モタ先生、ありがとうございました。

私もモタ先生のように、「言葉の薬箱」(言葉の宝箱?)に言葉を集めて、どんどんまわりの人に届けていきたいと思います。

言葉の薬箱から、その人が元気になれる言葉をあげよう。

「言葉の薬箱」は「言葉の宝箱」でもあります。 (^.^)

【出典】斎藤 茂太 (著)『続・いい言葉は、いい人生をつくる 』(成美文庫)