いい話

誰に隣にいてほしい?『ALWAYS 続・三丁目の夕日』

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誰に隣にいてほしい?
映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』より

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今日は、映画のお話です。

第29回日本アカデミー賞作品賞など、2005年~2006年の映画各賞を総なめにした『ALWAYS 三丁目の夕日』の続編『ALWAYS 続・三丁目の夕日』です。

キャストはほぼ同じで、感動の前作を上回る感動を提供。この映画も、第31回日本アカデミー賞 など、各賞に輝きました。

何度も笑って、何度も泣いて、ほのぼのとして、しみじみとして、しばらくは余韻にひたっていたい・・・そういう方は、この後もどうぞお読みください。

ストーリーは、おおむね次のようです。

時は、東京オリンピックの開催が決定し、高度経済成長に沸く昭和34年の春。

夕日町三丁目の鈴木オートでは、住み込み従業員の六子(堀北真希)も仕事に慣れ、事業は順調に拡大。

そんな折、鈴木家に親戚の美加(小池彩夢)がやって来ます。

あまりにも庶民的な暮らしに、お嬢様育ちの美加は戸惑い気味。
でも、則文(堤真一)その妻トモエ(薬師丸ひろ子)らは温かく接します。

一方、駄菓子屋の店主にして小説家もどきの茶川竜之介(吉岡秀隆)は、同居人・淳之介(須賀健太)と貧しいながらも仲良く暮らしていました。

ところが、淳之介の実の父親・川渕(小日向文世)が現れ、息子の将来が心配だからと連れ帰ろうとします。

が、茶川も淳之介も激しく抵抗します。

そんな折、淳之介が値上がりした米代に充てるために、学校で給食を食べないで我慢していたことをある時、担任教師から知らされ、茶川はいたたまれない気持ちになります。

その頃、二人が大好きなヒロミ(小雪)は茶川を想いながらも、借金返済のために踊り子として働いていました。

追い詰められた茶川は、淳之介を育てていくため、立派な小説家になってヒロミを迎えにいくため、あきらめかけていた芥川賞を再び目指します。

結末がどうなるかは、???

 

さて、この映画で印象的な言葉を見つけました。

それは、芥川賞の最終候補に残った茶川に、鈴木オートの社長、則文が尋ねる言葉です。

則文は、人一倍苦労をして、小さいけれど自分の会社を作る夢を叶えた人です。

いま家族とともに幸せに生きる則文は、これまでずっと一人暮らしをしてきた茶川に、こう尋ねるのです。

「おい、一番嬉しいときに、誰に隣にいてほしい?」

私たちは、多くの場合、自分の一番嬉しいときのためにがんばります。

夢を叶えるために、努力し、苦難に耐えていかねばならないときもあります。

でも、それは、たぶん、自分だけのためではありません。

自分の夢ですが、同時に、誰かのためであることが多い。

夢の実現をきっと喜んでくれる人のためにも・・・たぶん私たちはがんばるのです。

夢が叶ったとき、できれば隣にいてほしい人のためにも・・・たぶん私たちはがんばるのです。

言うまでもなく、私たちは誰でも、決してひとりで生きているのではありません。

嬉しいとき、悲しいとき、隣にいてほしい・・・隣にいてあげたい・・・そう思うのは幸いなことでしょう。

私たちに心がある限り、誰かに支えられ、誰かを支えながら生きているのです。

隣にいてほしい人のためにも、がんばろう。

そうすると力が出せます。(^.^)