私たちが心豊かになり、幸運になれる習慣をご紹介します。
それは感謝するということ。
しかも、当たり前のことに感謝するということです。
どんなことに感謝しますか?
何か特別なことが起これば、誰でも感謝しますね。
何か大きなことが起これば、誰でも感謝します。
でも、特別なことも、大きなことも、めったには起こりません。
ですから、特別なことや大きなことだけに感謝する人は、残念ながらいつまでたっても感謝の習慣を身につけることができません。
そういう人は、一日の生活の中で感謝することがないので、たいてい不機嫌になります。
口から出てくるのは、愚痴ばかり・・・。何か気にいらなければ、文句ばかり・・・。
愚痴や文句ばかり言う人といっしょにいたいとは、ふつう誰も思わないでしょう。
ですから、その人には、いい出会いも、いい仕事にも、チャンスにも恵まれません。
逆に、いつも感謝する人には、いいことが起こります。
感謝する習慣のある人は、ちょっとしたことにでも、「ありがとう」と言葉に出して感謝してくれます。
穏やかで、にこにこしています。人の悪口や陰口などは言いません。
そういう人といっしょにいると安心するし、楽しく仕事ができます。
ですから、よく感謝する人は、いい出会いも、いい仕事にも、チャンスにもどんどん恵まれます。
大切なのは、感謝する習慣を身につけることです。
目の前の、当たり前のことに感謝するのです。
いつも起こる、小さなことにするのです。
それって、本当に当たり前でしょうか?
感謝する習慣をもっている人は気づいています。
当たり前なことは、ほとんどの場合、実は当たり前でないと・・・
例えば、今日ご飯が食べられること。
これは日本では当たり前のように思われているかもしれません。
でも、実際は日本の子どもの貧困率は先進国では非常に高く、ご飯を満足を食べられない子どもは大勢います。
ましてや、世界では全然当たり前ではありません。
アフリカやアジアの貧しい人びとは、昨日も今日も食べるものがなくてお腹を空かしています。
餓死していく人もいます。
ですから、自分は日本に生まれてきて有り難いな、こうしてご飯が食べられて有り難いな、と感謝できるのです。
また、おかずの一つに目を向けても感謝できます。
このおかずは、お母さん(あるいは奥さん)が作ってくれたんだ、健康を考えて、栄養のバランスも考えてくれてるんだな、有り難いな。
他のことで疲れているのに、一生懸命に、毎日おいしいご飯を作ってくれて有り難いな、と感謝できるのです。
さらに、食卓にのっているすべての食べ物が、なぜ、いまここにあるかを考えると感謝できます。
これらは、自分が作ったものでもなく、自分が獲ったものでもありません。
誰かが作り、育て、獲り、運び、取引され、料理され、食卓にのっていることを思い巡らします。
もしも牛や豚を自分で育てようとしたら、これはもう大変なことです。
米や野菜を作ることも簡単ではありません。
産地から店まで運ぶのも、手間隙がかかることです。
それらをすべて誰かが自分に代わってしてくれています。
そのおかげで、食事できることは、実に有り難いことなのです。
私たちは、考えることによって知ることができます。
目の前の当たり前のことは、本当は、当たり前に起こっているのではありません。
多くの場合、目には見えない誰かの気配りや努力、温かな愛情に支えられているのです。
病気になれば、健康の有り難さが分かるように、当たり前のことは、それを失ったときに、その本当の価値に気づくものです。
でも、失われないうちにも、私たちは、自分の心の視野を広げることで、自分がいかに多くの有り難いものに恵まれているか、気づくことができるのではないでしょうか。
当たり前のことに「ありがとう」と感謝しよう。 (^.^)
作家 中井俊已 メルマガ「心の糧・きっとよくなる!いい言葉]より