イチローは、偉大な野球選手でした。
彼のプレーはもちろん、彼が語った言葉も多くの人に勇気や力を与えてきました。
そのうちのいくつかをご紹介します。
目標をもつことで実現する
「僕が君たちに言えることはひとつだけだ。それは、目標をもつこと。
目標をもつことで、君たちが望むことのほとんどは可能になるはずです」
これは、イチロー選手が大リーグ1年目にシアトルの小学校に招かれたときに、子どもたちに語った言葉です。
イチロー選手は、小学生のときから夢をもっていました。小学6年生のときの「夢」というタイトルの作文には、
「ぼくの夢は、一流のプロ野球選手になることです」と書いています。
野球の練習は3歳のときから始めています。
小学3年生からは、チームでの練習が終わったあと、バッティングセンターに通って練習をしました。
ほとんど毎日です。それを4年間続けました。
イチロー選手は天才だと言われますが、夢をかなえるために目標をもち、努力をつみかさねていったのです。
大切なのは自分の持っているものを生かすこと
「僕がこちらに来て思うのは、体がでかいことに、それほど意味がないということ。大リーグでは、ぼくは一番小さい方だけど、こういう記録ができた。
日本の子どもにも、アメリカの子どもにも言えると思うけど、大切なのは、自分の持っているものを生かすこと。
そう考えられるようになると、可能性が広がっていく。」
イチロー選手は、日本で7年連続首位打者、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得しました。
その後、アメリカ大リーグに挑戦し、一年目から大活躍。打つこと、守ること、走ること、すべてにおいて、ファンを魅了してきました。
2004年には、年間262安打を打ち84年間破られることのなかった大リーグ記録を更新しました。
また、史上はじめて10年連続で年間200安打を放つなど、多数の記録を持っています。
イチロー選手は、体は小さくても、自分の技と力を磨き高めるために、人一倍練習をしてきました。
単調で同じような練習でも、自分で考え、コツコツと楽しんでできるように工夫してきたのです。
小さなことを積み重ねれば大きな夢がかなう
そんなイチロー選手は、彼独特の表現で、小さなことの積み重ねの大切さについて、こう語っています。
「夢をつかむことというのは、一気にはできません。ちいさなことをつみかさねることで、いつの日か、信じられないような力を出せるようになっていきます」(2004年12月24日、日本の野球少年に向けての言葉)
また、
「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただ一つの道」
とも・・・。
この言葉に、どれだけ多くの人が励まさせてきたでしょう。
わたしもその一人です。
わたしたちも自分の持っているものを生かし、小さな努力や工夫をしていくことで、とんでもないところに行けます。
自分の可能性を大きく広げて、とんでもない夢をかなえることだってできるのです。
小さなことを積み重ねて夢を実現しよう。
歩み続ければ、とんでもないところまで行けます。(^.^)
【出典】冒頭の言葉は、テレビニュースから。後の言葉は、
「夢をつかむイチローの262のメッセージ」編集委員会著『夢をつかむイチローの262のメッセージ』(ぴあ株式会社)より。