日本でも有名なゴスペル・シンガー、レーナ・マリアさん、彼女は生まれつき両腕がなく、左脚が右脚の半分の長さしかないという障害を持って生まれました。
でも、とても明るく前向きな人で、いつも喜びをもっています。
そのわけを語った彼女の言葉をご紹介します。
レーナさんの特技~いつも喜んでいられること
レーナ・マリアさんは、3歳で水泳教室に通い始め、10代後半からスウェーデン代表として障害者の国際水泳大会に出場し、数々のメダルを獲得しました。
高校の音楽専攻科を経て、名門のストックホルム音楽大学に入学。
91年からゴスペル・シンガーとして本格的に活動を始め、まず全米8州約50ヶ所でコンサートを開催しました。
日本でも92年以来、ほぼ毎年、全国各地でコンサートを行ない、その美しい歌声で人びとを感動させてきました。
そんな彼女が小さい頃からもっていた特技は、
どんな所にいても、すぐに何か楽しいことを見つけ出して喜んでいられること。
そして、
いつも何かに向かってひたむきに努力して、生き生きしていられることです。
だと語っています。
レーナさんの喜びはどこからくるの?
マスコミの取材で
「レーナ・マリアさん。あなたの喜びはどこからくるものですか」
と聞かれる質問に彼女はいつも同じように答えます。
「わたしの両親は、わたしを障害者として育てずに一人の娘として育ててくれました。
そして、いつも『あなたは価値ある者です。わたしたちは、あなたをとても愛している』と言って育てくれました。
けれども、それ以上に神様はわたしを愛してくださっていることや、わたしには神様の特別のご計画がおありになるから、他の人と違う形に造られたのだ、ということをいつも話してくれました。
ですから、わたしは、この特別の体を神様のために使っていただきたいと思っています。
そのようにお祈りしていると、神様がどんな時でも、わたしといっしょにいてくださり、わたしの親友でいてくださることがわかって、いつも喜んでいることができるのです」
レーナ・マリアさんは、1998年3月には、長野冬季パラリンピック開会式で歌を熱唱。
年々、世界へ向けて演奏活動の枠を広げており、彼女の明るく前向きな生き方と澄んだ歌声は、世界中の人々に生きる勇気と希望を与え続けています。
レーナ・マリアさんの好きな言葉です。
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい」(テサロニケ人への手紙 5-16~18)
彼女は、この言葉どおり、いつも喜んでおり、絶えず祈り、人とは違う特別な体を与えられたことにも感謝しているのです。
いつも喜び、祈り、感謝しよう。
わたしたちは誰もが愛されています。 (^.^)
【出展】 レーナ・マリア クリングヴァル (著)『レーナ・マリア―フット・ノート 足で書かれた物語』(小学館)