▼拙著『デキる人はみなやっている 仕事の心得33』(電子書籍)をご紹介します。
一流と言われる人は、だれでもこの心得をもって仕事をされています。
このことは、時代が変わっても変わらない仕事の基本です。
▼では、まずは全体を把握するために、出版社の広告をご覧ください。
ビジネスパーソン向けのノウハウ本は毎月のように出版されています。
それだけ、自分のビジネススキルをアップしてお客様の信頼を得て売上を上げたい、会社や上司に評価される仕事をしたい、と考えている方が多いからでしょう。
ところが、本書
『デキる人はみなやっている 仕事の心得33』
では、次のように書かれています。
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スポーツ選手の中でも、一流と呼ばれる人は、高度なテクニックを持っているというよりも、どんな場面でも、当たり前のことをやり遂げる能力を持っている人をいいます。
ビジネスでも同様で、「あの人はデキる人だ」と注目されるビジネスパーソンは、当たり前のことを実行できる人です。
ところが、当たり前のことを実行できる人はごく少数なのです。
三流で終わってしまう人は、その真実に気づかず、当たり前のことをほったらかしにして、高度なビジネステクニックにとびついてしまいます。
しかし、高度なビジネステクニックが必要なシーンというのは少ないものです。
ビジネスの99%は、当たり前のことを当たり前のようにする、ことで成り立っています。
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たしかに、高度な交渉術を身につけても、基本的なビジネスマナーがなければ、お客さんから信頼を得られません。
また、大きなプロジェクトを受注できたとしても上司や同僚、部下の力添えがなければ、仕事を成功に導けませんね。
本書では、デキるビジネスパーソンになるための心得を33個という区切りをつけて明確化しています。
・ ビジネスにおいての「当たり前のこと」とは何か?
・ それを実行することでどんなメリットが生まれるか?
・ 「当たり前のこと」を実行するためのコツ
という3つをテーマに書かれていますのでとても役立つ内容です。
さらに、人間関係や仕事がうまくいかないときに原点に立ち返るエッセンスが詰まっています。
33個の心得をマスターできれば、きっとお客様、上司、同僚、後輩の見る目が変わり、一流のビジネスパーソンと認めてもらえることでしょう。
その内容は、次のとおりです。
1章 「ほんの少し」の力
1.ほんの少し早めに起きる
2.ほんの少し前倒しする
3.ほんの少し勇気を出す
4.ほんの少し心遣いを添える
5.ほんの少し視点を変える
6.ほんの少し視点を広げる
2章 「どんな時も」の力
7.どんな時もマイペース
8.どんな時もスマイル
9.どんな時もポジティブ
10.どんな時も清潔感
11.どんな時も周りに感謝
12.どんな時も反省
3章 「ちょっとだけ」の力
13.ちょっとだけ整理整頓する
14.ちょっとだけ効率性を意識する
15.ちょっとだけ移動時間を利用する
16.ちょっとだけ隙間時間を利用する
17.ちょっとだけ気配りをする
18.ちょっとだけマナーを意識する
19.ちょっとだけ手抜きをする
4章 「小さなこと」の力
20.小さな仕事を完璧にする
21.小さな変化を楽しむ
22.小さなことをはじめる
23.小さな人間関係を大事にする
24.小さな失敗から学ぶ
25.小さなことでもメモをする
26.小さな幸せを見つける
5章 「自分から動く」の力
27.自分から挨拶する
28.自分から動く
29.自分からゆずる
30.自分から謝る
31.自分から報告する
32.自分で自分を肯定する
33.いつも相手を思う
(この書籍の頁数は、文字サイズ19の場合、234頁あります。文字サイズは
自由に変えることができるので、それに応じて頁数も増減します。)
▼本当に当たり前のことばかり。
でも、それが当たり前にようにできると成果が上がるのですね。
では、最後の33番目の心得についてご紹介しましょう。
【33 いつも相手を想う】
●人の幸せを願う仕事にこそ価値がある
本書をここまでお読みになった方は、もうお気づきだと思います。
この本では、いくつものテーマについて話してきましたが、その根底には、「相手の立場でものを考え、行動する」というスタンスがあります。
相手を中心に考えるということは、自分を押し殺すということではありません。
相手のことを大切にすると、あなた自身が相手から大切にされます。
相手を尊重すると困った時、必要な時にあなた自身が助けてもらえます。
相手に幸せを提供するとあなた自身が幸せになれます。
たとえ、その人から何かが返ってこないとしても、回り回って必ずどこかからお返しがきます。
ビジネスが、ただ仕事をして利益を得るだけのものだと考える人の多くは、おそらく、いずれむなしさやストレスを感じるでしょう。
そうではなく、ビジネスが人の問題を解決し、人を幸せにする仕事であると考えてみましょう。
そうして、わたしたちは常に、どうすれば相手が喜んでくれるかを考え、実行していくのです。
あなたのおこなうことを相手が喜んでくれるのであれば、あなたは、自分の仕事を通して精神的にも満たされ幸せになります。
報酬や利益も、相手の喜びが増すにつれて増していきます。
最後に、もう一度だけ言わせてください。
どんな職種でも職場でも、「相手の立場でものを考え、行動する」ことが一流の仕事の基本です。
人の幸せを願い、実現していく仕事にはいつの世も価値があります。
そしてその仕事は、今日からあなたにもできるのです。
▼このように仕事を通して人を幸せにしたいと思っている方、また自分を磨き高めていきたいと思っている方には、本書の内容は、きっとお役に立つと思います。
ただし、この本をお薦めできないのは次の方です。
・すぐに結果を出したいと思っている方
・目新しい高度なテクニックを学びたい方
内容は、一流の方が心がけている「当たり前のこと」ばかりですので、
・仕事の基本を少しずつ身に付けたいと思っている若い方
・そんな若い方を指導していく立場にある方
に読んでいただければと思います。