この記事は、「ふつうの人」が、仕事でもっと「うまくいく人」に変わるための小さな習慣を紹介するものです。
対象読者は、まだ社会人として日の浅い、特に入社3年目までの若い人ですが、場合によっては、新人社員を指導する若きリーダーや経営者の方にも役立つでしょう。
企業としての職種や規模が違いはあり、多少ご自分の会社に合わない表現があるでしょうが、様々な人と関わっていく社会人として基本は同じです。
どんな職業の人からも、貪欲に学べる人が強いのです。
実行すれば、あなたは確実に仕事上の意欲やスキルが向上し、人間関係がよくなっていきます。
その結果、あなたの仕事はもっとうまくいくようになっていきます。
ご紹介する小さな習慣や考え方は、どの業務の方にも応用できるごく当たり前のことです。
実は、プロ中のプロほど、当たり前のことを大切にしています。
また、大きな仕事のできる人ほど、小さなことを重要視しています。
経営の神様と称される松下幸之助氏は言いました。
「仕事には知恵も大事、才能も大事。しかし、もっと大事なことは、些細なこと、平凡なことも、おろそかにしない心がけである。むずかしいことはできても、平凡なことはできないというのは、ほんとうの仕事をする姿ではない」 松下幸之助著『道をひらく』
★本記事のスタイルとしては、まず
〇ふつうの人の例
◎うまくいく人の例
をあげています。その後、【解説】をし、最後の【まとめ】を入れています。
どうかあなたも前向き積極的に学び、社会人としての自分をどんどん伸ばしていってください。
謙虚になって感謝しよう
上司が部下に雑用を頼む一般的な場面。
〇ふつうの人
上司「△△くん、いつもの、頼んだよ」
Bさん「え、ボクですか。わかりました。(なんだ、また雑用かよ。おればっかり・・・)と、不満の思う。上司は、(こいつ、やる気あるのかな)と不安に思う。
◎うまくいく人
上司「〇〇くん、いつもの、頼んだよ」
Aさん「はい、承知しました」と、にこやかに受け答えする。
(任せてもらえてありがたいな)と心のなかで感謝する。
あなたは、どんな夢と希望をもっていまの会社に勤めることになったのでしょうか。
自分の個性や興味を生かして充実した社会生活を送りたい。
自分の知識や技能を生かして、社会のために、人のためになる仕事をしたい、など。
期待に胸を膨らませるいろいろな思いがあったことでしょう。
しかし、実際に働いてみると、仕事はきつくて、雑用ばかり。人間関係もわずらしいし、自分のやりたいことなんてできない、そう思ってうんざりしているかもしれませんね。
でも、ちょっと考えてみてください。
あなたは、将来大いに活躍が期待される星ですが、いまはまだ小さな種のようなものです。
他社と競争して勝たねばならないプロの世界は、新人が即戦力になるほど甘いものではないのです。
あなたがこれまでどれだけ優秀な学生だったとしても、一流の有名校を卒業したとしも、あまり関係ありません。
一人で勉強してテストの点を上げさえすれば評価された学生時代とは違います。
これからは、社会の多くの人と関わって仕事をしていきます。
謙虚さ、熱意、責任感、誠実さ、勤勉さ、協調性、明朗さ、創造性、リーダーシップなど、大切な人間としての徳や能力が仕事をしていく上でも必要です。
そのなかでもまず、謙虚であることが大切です。
謙虚であれば、誰に対しても感謝の心をもつことができます。
学生なら月謝を払うべきなのに、給料をいただいて、仕事の仕方や社会での人間関係のルールなどを教えていただいているんだな。人間修行をさせてもらっているんだな。
謙虚ならそういうふうに感謝できます。
そういう謙虚な人が、後に芽を出し、葉を茂らせ、花を咲かせ、実をつけることができるのです。
●謙虚ならいずれ花が咲く!
「ありがとう」を口ぐせにしよう
上司から些細なことで注意を受けた。
〇ふつうの人
言われたことは確かにそうだが、こんな小さなことまで注意しなくてもいいじゃないか、仕事はちゃんとやってるんだから、と思ってしまう。
◎うまくいく人
言われたことは確かにそうであり、前々から気づいていたことである。他の人の目にもやはり気になっていたことだと知らされ、本気で改善する気持ちがわいてきた。言われたときには、ちょっと嫌な気持ちがしたが、有り難いことだと思う。
私たちには日々感謝することがたくさんあります。
特に、若いあなたは、まわりの人からたくさん助けられています。
教えてもらうことは、いい仕事ができるように、助けられているのです。
叱られることも、これから同じミスをしないように、助けられているのです。
ですから、自分がまわりの人に助けられていることに積極的に気づき、
「教えていただいてありがとうございます」
「ご指摘いただきありがとうございます」
と、その都度、心から感謝しましょう。
「元気ですか」と聞かれたら、
「はい、元気ですよ」と答えてもよいのですが、
「はい、おかげさまで元気です」と答えるともっとよいと思います。
「おかげさま」は、隠れていて見えません。
もしかしたら、相手の人は、あなたが病気で休んでいたときに、あなたの分も仕事をしてくださっていたのかもしれません。
「ありがとう」は決して言い過ぎることのない言葉です。
「ありがとう」で、人に対する謙虚な気持ちがわいてきます。
「ありがとう」で、まわりの人も嬉しくハッピーな気持ちになれます。
「ありがとう」で、人間関係もよくなり、仕事もうまくいくようになります。
●感謝するとうまくいく