大人も子どもも、叱られるより、ほめてもらった方がうれしいものです。
仕事や勉強をやる気になれるし、ほめてくれた人を好きになります。
その結果、良い人間関係が築けます。
自己肯定感が低いのは、ほめ合うことが少ないから?
日本人は外国人が賞賛するほど、礼儀正しく、マナーを守り、おもてなし上手なのに、互いにほめるということがあまりありません。
「認めてもらいたい」「ほめてもらいたい」という欲求は誰にでもありますが、ほとんどの人は満たされていません。
たとえば、親が「うちの子なんて、別にいいところがない」と謙遜していうことがあります。
そのためか、子どもから大人まで自己肯定感が低いのが現状です。
ほめることをあまりせず、相手に命令や指示をしたり、叱責したりすることが多くなれば、人間関係がギクシャクするのは当然でしょう。
ほめ上手なら、人生や仕事、あらゆることがうまくいきます。
人を動かせるリーダーも、家庭円満な人も、子育てがうまくいく親も、優秀な営業マンも、恋愛上手な人もみんな、ほめ上手です。
ほめるのが苦手な人には、心ではそう思っていても、口に出すのはなんとなく恥ずかしいという人がいます。
ほめることを習慣にする
ますは、ほめることに慣れましょう。
自分のボキャブラリーに「ほめ言葉」をまず3個用意しておきます。
「素晴らしい」「さすがですね」「それ、いいですね!」
このような言葉を、まわりの人にいつも意識して使ってみるといいでしょう。
すると、ほめ感覚がつかめてくるし、ほめることの素晴らしさも実感できるようになります。
ほめられた人は、気持ちが明るくなったり、やる気がでてきたりしますし、あなたに好意をもつようになるのです。
ほめるときのコツは、見え透いたおせじにならないように、心からほめることです。
たとえば、「料理がじょうずですね」「字がきれいですね」「運転がうまいですね」「声がきれいですね」「お話が上手ですね」など具体的なことをほめるといいです。
また、同じことを何度もほめることで、心からそう思っていることが伝わります。
自分についても「別にいいところがない」なんて言わずに、「〇〇がいいところ」
と言って自分のいいことろを積極的に見つけるといいです。