メンタルトレーニング指導の達人、西田文郎さんの著著『10人の法則 感謝と恩返しと少しの勇気』(現代書林)で提唱する「10人の法則」は、面白いです。
それは、
「あなたが感謝すべき人、10人の名前をあげなさい。そして1年以内に、その10人にあなたの『感謝』を伝えなさい」
というものです。
その10人とは、私たちの恩人。しかも最近、会うことがなくなったけれど、昔、確かに大変お世話になった人。そういう人に、わざわざ会いに行って感謝してくるように、という薦めなのです。
恩人に感謝すると
恩人への感謝を実行すると、次のような効果があります。
1.自分の過去を肯定できる。
2.多くの人に支えられてきた自分が好きになり、人も好きになる。
3.自分の未来がはっきり見えてくる。
4.自分ほど運がいい人間はいないと確信できる。
のだそうです。
恩人に感謝を伝えに行く、確かにこれは、運が良くなる具体的な方法ですね。
「おかげさまで、いまこのようになれました。あの時、(未熟だった自分に)いろいろと教えてくださったおかげです」「助けてくださったおかげです」「厳しくご指導してくださったおかげです」など・・・。
恩人に感謝すると、いまの自分も過去の出来事も肯定できるようになるものです。
その結果、自分は運がいいと思えるようになりますし、自分やまわりの人が好きになれます。
そして、過去や現在の自分を肯定的に見ることで、これから先、未来の自分も肯定的に考えることができるようになります。
恩人のおかげで運が開ける
誰にでも恩人がいると思います。
私にも、たくさんいます。
その人たちのおかげで、いまの自分があると思えば感謝の気持ちがわいてきます。
私はいま京都に住んでいるのですが、平安女学院大学学長である山岡景一郎先生も、その一人です。
30数年前、長崎で私が勤務していた学校が開校した頃、いろいろと助けてくださいました。
その感謝をお伝えしに行くと、またしても良い運を開いてくださいました。
平安女学院大学に、子ども教育学部ができた時、記念講演の講師として呼んでいただいたり、開校140周年記念の式典に招待していただいたりと……。
恩人に感謝を伝えると、また新たな恩にあずかり、運が開けてくるものです。
誰にでも恩人がいると書きましたが、一番の恩人は、身近な存在かもしれません。
それは、両親です。
両親がいなければ、私たちはこの世に生まれることはありませんでした。
いのちと人生を与えてくれた大恩人です。
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