いい習慣

人間関係を変えてストレスをなくす3つのコツ

ストレスの大半は、人間関係関係から来るようです。

職場の上司と部下の関係、夫婦関係、親子関係、学校での教師と生徒の関係など、ストレスの原因になっていないでしょうか。

では、どうすれば人間関係が変わってストレスがなくなるのでしょうか。

3つほど、そのコツをご紹介します。

相手を変えるのではなく自分の見方を変える 

ストレスの原因のほとんどが人間関係です。

口うるさい上司。ルーズで文句ばかりの部下。いつも厳しい先生。全然勉強しない生徒。叱ってばかりの母親。言うことを全然聞かない子ども。互いに理解し合えない夫婦。

嫌なら関係をスッパリ断ち切れば,スッキリするのでしょうが、そうできないので、我慢しなければならない。

我慢するうちにストレスがだんだん溜まってきます。

我慢しいる人は、自分を悩ませる相手が悪いのだと思います。

相手の欠点が改善されれば、自分は悩まなくていいのだと考えるものです。

意を決して、その欠点を指摘するとします。

上司が部下へ、先生が生徒へ、親が子供へ、「こういうところが良くないよ」とはっきり言います。

しかし、多くの場合、相手はなかなか改めてくれないものです。

一時的には、良くなったと思っても、まだすぐに元に戻ることがあります。

期待して言ったのに・・・、裏切れた気持になります。

ますますイライラして、もっとストレスが溜まります。

こんな時、どうすればいいのでしょうか?

ストレスを軽減するためには、カンタンな方法があります。

相手を変えようとするのでなく、自分の見方を変えるのです。

相手の欠点はかんたんには変らわない、それは仕方ないと悟るのです。

人間は神でも天使でもありません。

だれしも欠点があります。完全無欠の完璧な人って、いないのです。

聖人と言われた人だって、ちょと短気だったり、よく物忘れをしたり・・・、いろいろな欠点をもっていました。

欠点を自分でわかっていても、なかなか直せないのが普通の人ではないでしょうか。

あなたを悩ませるその人も、そういう欠点をもった人です。

そういう人でも、人間ですから、何か1つくらいいところがあるはず。そこを見るようにします。

自分の意識が変われば、相手がそのままでも、悩むことはなくなります。

★自分の意識が変われば、悩みが消える。

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人を肯定的に見る

「暗い」のではなく「優しい」のだ。

「のろま」ではなく「ていねい」なのだ。

「失敗ばかり」ではなく「たくさんチャレンジをしている」のだ。

  小倉広著 『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』

人は肯定的に見たいものです。

そのほうが他人のことでストレスを溜めることはなく、人間関係がうまくいきます。

悲しんでいる人からは「暗い」印象を受けがちです。

でも、その人は、人のことを考えて憂いている「優しい」人かもしれません。

作業に時間のかかる人は、他人より「のろま」に見えます。

でも、その人は、速くするより、ひとつひとつの仕事を心をこめて「ていねい」にしようとしているのかもしれません。

「失敗ばかり」の人はダメに思われがちです。

でも、失敗を恐れずに、「たくさんチャレンジをしている」勇敢な人かもしれません。

こんなふうに周りの人を肯定的に見ると、その人の良いところが見つかります。

おしゃべりというより、話題が豊富。

消極的というより、冷静沈着。

協調性がないというより、自立心が強い。 

短所も見方によっては、長所になるかもしれません。

私は大学生のとき、初めての教育実習の小学2年生の授業で大失敗しました。

45分の内容の授業を90分かけても終わらせられなかったのです。

その後の研究授業批評会で、参観者の先生や実習生20人くらいから散々批判されました。

「時間を守らないとダメだ」「見通しが甘い」など言われることは、すべてその通りなので、私はただ小さく縮こまるしかありませんでした。

しかし、その中で1人だけ、別の見方をしてくれた先生がいたのです。

「あれほど時間がかかったのは、中井君が子どもの発表を最後まで聞いていたからです。教師になっても、どうか子どもの話をよく聞く先生でいてください」

この先生は、私の失敗を失敗として批判することなく、その中から本人も思っていなかった良い点を見つけて評価してくださったのです。

救われた思いでした。

この先生の言葉は、いまも心の奥に残り、ずっと忘れられません。

★ まわりの人を肯定的に見る。     (^.^)

人の心に残る言葉~教育実習の前代未聞の大失敗でもらった言葉大学生のとき、教育実習で大失敗した経験があります。 その時の恥ずかしい、苦い経験は、いまで忘れられず、その失敗から得たものが、現在の自...

相手への要求水準を下げる 

相手に対する要求水準を最初から低めに設定しておくことは、

人間関係をスムーズにするいちばんの方策だ。

 by斎藤茂太【出典】絵本『モタさんの言葉』斎藤茂太(文)松本春野(絵)

相手に100%を求めると、ストレスがたまります。

100%を要求して、いつも100%の結果を出せる人って、そういないのです。

小学1年生のテストで、初めの頃は100点が取れるけれど、学年が上がるにつれて、だんだん取れなくなってきます。

それは、その子ががんばっていないからでなく、ダメだからでもありません。

ただ内容がだんだん難しくなってくるからです。クラス平均点は学年が上がるにつれて下がってくるのが普通です。

中学・高校生になると、100点を取れなくなるのが普通です。

すごくがんばっている子でも間違えます。できないことがあるのです。

大人だって間違えます。難しいのに簡単にできることもあれば、簡単なのに難してでできないこともあります。

だれでも得手不得手があるものです。

やりたくない時、調子のよくない時もあるのです。

なのに、いつも100%を要求されたら、きついものです。

90%でもプレッシャーがかかるかもしれません。

人には50%くらいでいんじゃないでしょうか。

うまくできるときもあるし、できないときもある。

何か頼んだことをしてくれるときもあるし、してくれないときもある。

半々くらいに考えておけば、してくれなかったときにイライラしたり怒ったりすることもあまりなくなくなるでしょう。

してくれて当然と思わない分、感謝する気持ちも相手に伝わります。

そのほうが人間関係はうまくいきます。

★人に多くを要求し過ぎない。