女の子と男の子では、好きな本や絵本は違います。
もちろん、個人差のほうが大きいのですが、女の子は、『シンデレラ』『白雪姫』など、女の子が主人公で恋愛要素もある物語。
男の子は、『桃太郎』『一寸法師』などの男の子が主人公でバトルがある物語を一般に好みます。
それに、乗り物や昆虫に興味が強いのも男の子の特長です。
しかも物語よりも図鑑を好む子もいて、お母さんがすすめる絵本にはすぐあきてしまうということもあるようです。
まあ、図鑑を眺めるだけでもいいのですが、絵本にも親しんでほしいですね。
そこで、男の子が楽しめるおすすめ絵本を10冊ほどご紹介します。
親子で楽しんでみてくださいね。
男の子が楽しめる絵本
★『ぼく、仮面ライダーになる!』作・絵 のぶみ (講談社)
この「仮面ライダー」シリーズは、仮面ライダー好きの男の子がはまる絵本。
★『おまえうまそうだな』作・絵: 宮西 達也 (ポプラ社)
このティラノサウルス(恐竜)シリーズは、大人も泣けてくるお話。
★『時の迷路 恐竜時代から江戸時代まで』作・絵 香川元太郎(PHP研究所)
遊び感覚でついついはまって楽しめて勉強になる絵本。
★『ぼくのおふろ』作・絵 鈴木のりたけ(PHP研究所)
こんなお風呂があったらいいなと、親子で楽しめる絵本。
★『だんごむしそらをとぶ』作・絵 松岡達英(小学館)
たくさんの虫が登場する創作科学絵本。虫好きな男の子におすすめ。
★『むしたちのうんどうかい』作 得田之久 絵: 久住卓也(童心社)
この「むしたち」シリーズは、かわいいイラストで虫嫌いのお母さんでも大丈夫。
★『いちにちのりもの』作ふくべあきひろ・絵かわしまななえ(PHP研究所)
一日だけいろいろな乗り物になるというナンセンスなお話。親子で笑えます。
★『ホームランを打ったことのない君に』作・絵 長谷川集平(理論社)
夢を追いかける男の子に読んでほしい絵本。日本絵本賞受賞作品。
★『ウェン王子とトラ』作・絵 チェン・ジャンホン 訳 平岡 敦(徳間書店)
男の子をもつお母さんに読みかせしてほしい感動的な名作絵本。
★『おこだでませんように』作くすのきしげのり 絵 石井聖岳(小学館)
男の子の心理を代弁してくれる、親や先生にも読んでほしい絵本。
以上、拙著『男の子のやる気を引き出す魔法のスイッチ』(学陽書房)から
『おまえうまそうだな』
この中の1冊『おまえうまそうだな』をもう少しご紹介しましょう。
これは、大人でも感動して泣ける絵本です。(私も泣きました)
では、途中までのあらすじを・・・
ある時、おなかをすかせた大きな恐竜が、おいしそうな赤ちゃん恐竜を見つけてとびかかろうとします。
でも、あかちゃん恐竜は、その恐竜をお父さんと信じこんでしまいます。
そこから始まる、「お父さん恐竜」と赤ちゃん恐竜の温かでドキドキする交流・・・
「うわー、すごい!ぼくも はやく おとうさんみたいになりたいなあ・・・・」
と「お父さん恐竜」を尊敬する赤ちゃん恐竜。
しかし、ふたりは本当の親子ではありません。
いずれ別れなければならないのです。
「もうおまえには教えることがなくなった。だから、今日でお別れだ」
お父さん恐竜がそう言うと赤ちゃん恐竜は、ボロボロ涙を流しながら言いました。
「いやだ!いやだ!ぜったい いやだ!
ぼく、おとうさんみたいになりたいんだ。
おとうさんとぜったい いっしょにいる」
でも、お父さん恐竜は、一緒に生活できないのを知っています。
そこで、泣く泣くお父さん恐竜がとった方法は・・・。
お子さんに読み聞かせをしてあげるといいと思います。
最後は感動して、親子で泣いてしまうかも・・・。