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仕事での視野の広がりが、感謝や意欲を生む(生産性新聞)

この記事は『生産性新聞』「一言」欄に、4回わたって連載されたエッセーの1つです。

『生産性新聞』は1956年の創刊以来、公益財団法人日本生産性本部の生産性運動の広報紙として、「生産性」「経営」「労働」をキーワードに、タイムリーな記事を提供している新聞です。

さまざまな経営課題をめぐる記事も充実しています。

視野を広げると・・・

視野を広げるように心がけていると自分が成長していきます。

会社に行く。仕事をする。家に帰る。仕事を持っている人の大半が、この繰り返しで日々をおくっています。

同じ人たちと話し、同じサイクルで毎日をおくっていると、どうしても私たちの視野は狭くなっていきます。あるいは、自分のことばかり考えていると、まわりが見えなくなります。

それにより、本来、感謝すべきことに感謝できなくなっていきます。

仕事ができることの幸せ。ご飯が食べられることの幸せ。今、自分が存在することの幸せ。このような「当たり前だけど特別なこと」に対する感謝が次第に薄れていきます。

ですから、ほんの少し視野を広げてみましょう。視野を広げるためには、自分のことよりもまわりの人のことを一生懸命に考えるのです。

すると、まわりの人の愛情ある配慮や気配りに気づきます。自分がいかにまわりの人から様々なことをしていただいているかに気づきます。

これまで当たり前だと思っていたことが、なんて有り難いことだったかと思うようになります。

すると、感謝の気持ちがわいてきます。

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さらに視野が広がると・・・

さらに、視野が広くなると、より多くの人のことを身近に思い、考えるようになります。

自分だけでなく、家族みんなのこと。自分の会社だけでなく、社会全体のこと。自分の地域だけでなく、日本や世界のこと。災害に遭って困っている人たちのこと。病気で苦しんでいる人たちのこと。

自分の仕事を通しても、何かしたいという気持ちになります。

まわりの人に感謝し、まわりの人が幸せになることを願い、日々の仕事をより良くしたいと意欲をもてるようになるのです。

『生産性新聞』2012年2月25日