前向きな心、肯定的な心、感謝の心で言葉を発する
子育ての目的の1つは、親(教育者)が、子育て(教育)という仕事を通して成長し幸せになることとお伝えしました。
私は、どんな仕事も、人を幸せにするためにおこなうものだと考えています。
そして、人を幸せにすることができれば、自分も幸せになれます。子育てという仕事もそうです。
子どもを幸せにすることで親も幸せになれます。
幸せになれる3つの心
では、どうすれば私たちは幸せになっていくことができるでしょうか。
私がいつも講演会でお話しすることがあります。
そのキーワードは、次の3つです。
・前向きな心
・肯定的な心
・感謝の心
自分の心を前向き、肯定的で感謝に満ちた状態にするのです。
すると、その人は前よりハッピーになります。
そんな親(教育者)が前向きな心、肯定的な心、感謝の心をもって、子どもに接していけば、子どもはうまくいくようになります。
では、どうすれば、そんな心をもてるようになるのでしょうか。
私がいつもおすすめする、カンタンで今日からすぐにできることは、自分の言葉(口ぐせ)を変えることです。
言葉にはパワーがあります。
マイナスの言葉にはマイナスのパワーが、プラスの言葉にはプラスのパワーがあるのです。
たとえ、ありふれた言葉であっても、たった一言でその人の潜在意識や気持ちや考えを変えます。
その一言を繰り返すうちに、しだいにその人の習慣を変えます。
その一言で、その人の人格や人生を変えていきます。
親の言葉は魔法のように子どもを変える
あなたが子どもに変わってほしいなら、まず自分の言葉を変えてみましょう。
前向きで肯定的な言葉が口ぐせになれば、あなたの意識や気持ちも変わります。
考えや行動が前向きで肯定的になり、いろいろとうまくいくようになります。
感謝の言葉が増えれば、もっと感謝することがもっと見つかるようになります。
いつもの日常生活がなんてハッピーだろうか、と思えてきます。
そんな前向きな言葉、肯定的な言葉、感謝を表す言葉が口ぐせになったとき、親だけでなく子どもも変わっていきます。
たとえば、「大好き」は魔法の言葉です。
親が子どもに言う「大好き」は、特別な魔法の言葉です。
だって、子どもにとって親はこの世で一番のたいせつな人たちなのですから。
そのたいせつな親から「大好きだよ」と言われるのは、子どもにとってどんなにうれしいことでしょう。
親に「大好きだよ」と言われることで、子どもは親の愛を実感できます。
自分は愛されるに値する人間なんだと、自己肯定感を高め、自分を好きになれます。
それが、子どもの自信や生きる力の源にもなるのです。
そして、「大好きだよ」という親の言葉は、子どもの心だけに留まりません。
子どもの心は、きっと親にも向けられるようになります。
さらには、おじいちゃん、おばあちゃん、友だち、先生、まわりの人たち、ペットにも向けられるようになるでしょう。
「お母さんが大好き」
「お父さんが大好き」
「大好きだよ」
「とっても大好き」
毎日大好きな人に会って、大好きなことができる子になれます。
前向きな言葉、肯定的な言葉、感謝の言葉を使おう。