感想

『もしも天国のマザー・テレサが君のそばにいたら』の感想3

▼神奈川県藤沢市聖園女学院の先生が、拙著『もしも天国のマザー・テレサが君のそばにいたら』を読んだ中学1年生の生徒さんの感想文をいくつか送ってくださいました。

この学校では中学1年生の入学前に読書感想文を課題としているのです。

今年も、その作文のいくつかを送ってくださいました。

その中の2つをご紹介します。

マザーテレサを目標に

まず、最初に読んだときは、(自分の得、利益になるわけでもないのに、知らない人なのに
どうしてこんなに助けたい気持ちが強いんだろう)と思いました。

やさしさの限度を超えているすごい人だなぁと思っていました。

でも、読み進めているうちに
(私もマザーテレサのような素敵な大人になりたいな)
と思うようになってきました。

それは身近なことからできることに気づきました。

そこで、まず私は朝のあいさつから始めました。

友達や家族、近所の方、先生など、「おはよう」と言われる前に、自分から笑顔で言ってみました。

すると、みんな笑顔で返してくれました。
とってもうれしかったです。

その次に私は、近くで困っている人に少しでも力になろうと思いました。

そこで困っている人を見かけたら、とりあえず声をかけてみようと思いました。

近くの席の友達が「絵の具のインクがもうない、どうしよう」と言ったので、

「私のいっぱいあるから少しあげるよ」と言ったら、笑顔で

「ありがとう!たすかったよ!」と言われました。

その後も、スーパーで困っていたお年寄りなどに声をかけていったら、みんな笑顔で「ありがとう」と言ってくれて、私はとってもうれしかったです。

私はこれからも人の役に立つことをして、「ありがとう」と言ってもらえることを繰り返して、いつか大人になったらマザーテレサのような素敵な大人になっていたらいいなと思いました。

なので、これから先もマザーテレサを目標にがんばっていきたいと思いました。

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「マザーテレサを目標にがんばっていきたい」なんて、なかなか言えません。

すごい!

素直で純粋ですね。

いいと思ったことをすぐに実行するのもえらい!

●笑顔であいさつすること。

●困っている人に、とりあえず声をかけること。

これを心がければ、私たちのまわりに喜びは増えて広がっていきますね。

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すべての人を愛すること

人間は一人では生きていけません。

常にだれかと生きています。

しかし、この本に書いてあった通り、人は不合理、非論理的、利己的な面を持っています。

私もそんな感情が心のかたすみからでてきたことがあります。

いま、そんな自分はなんとおろかな考えを持っていたんだろうと思いますが、この本に出会ったおかげで、新しい考えを持つことができました。

(中略)

この本を読むと心の中にあった霧のようにモヤモヤとしたものが取り除かれたような気がしました。

実のところ、私は自分は不幸な人間だと思うことがありました。

みなさんも、もしかするとあるかもしれません。

テストの結果が悪かったとき、決められた時間内に課題が終わらなかったとき、
友達と意見がぶつかったとき、だれかと比べていました。

なぜあの子はすらすらと上手にできるのに私にはできないの?というふうに。

しかし、この本に出会ってからマザー・テレサがおっしゃっていたようなすべての人を愛する考え方を少しでも私もしてみました。

いいえ、きれいごとではありません。

世界がとても美しく見えたのです。

見失っていた自分を取り戻すことができました。

たまに友達を悪く言う人がいます。

またイジメをおこしてしまう人もいます。

私はそんな人達に優しくほほえみ、優しい言葉をかけてあげたいです。

きっとそういう人はどこかで孤独を感じているのです。

だから、孤独を取り除いてあげたいです。

きっとマザー・テレサもそんな人が周りにいたら、そうするでしょうから。

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「優しくほほえみ、優しい言葉をかけてあげたいです」

素晴らしいことですね。

あなたのほほえみと言葉を無視する人もいるでしょう。

でも、必要としている人もいるはずですから。

「優しくほほえみ、優しい言葉をかけてあげたいです」

このような一人ひとりが心がければ、小さいけれど平和が生まれます。

前よりもっと気持ちよく過ごせる家庭、学校、職場になっていくと思います。

良い気づきをありがとうございました。

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【出典】聖園女子学院中学校(神奈川県藤沢市)1年生の感想文