1月5日から、ある放課後等デイサービスに勤務させていただいています。
このデイ(放課後等デイサービス)で、日々、人間の多様性と可能性、弱さと恵みと慈しみなど、たくさんのことを教えてもらっています。
これまで学校での23年間、幼児教室での2年間には出会うことのなかった個性的な子どもたちから・・・。彼らを支援し療育するために、一所懸命な先生方から、です。
殊に、このデイの先生方は、親切で優しく、自らよく勉強をする方々ばかりです。
子どもの成長や自立のために力を尽くし、子どものわずかな成長にも、思いっきりほめたり、大げさなくらい笑顔で拍手をしたりするのです。
それは、実に些細な場面であっても・・・。
当たり前のことに喜びが生まれ
先日、感動したことを1つ書きます。
帰りの会のとき、「さようなら」と普通にあいさつするのですが、障がいをもった子の中には、言葉を上手に話せない子も何人かいるわけです。
しかし、その日、その子は、「ピシッ」「さようなら」がとても上手でした。
そばについていた先生がうれしそうに教えてくれたので、みんなの前に出てもらい、先生の代わりにやってもらったくらいです。
それも上手にできたので、先生たちからとてもほめられましたし、他の子どもたちからも拍手されました。
また、この子を私が車で自宅まで送っていった時、お母さんに報告すると大変喜んでおられました。
さらに、この子の支援学校の先生にお会いしたときにも報告すると、「ありがとうございます。そうですか!担任に伝えておきます!」とマスク越しにもわかるくらいの笑顔になられました。
「あいさつ」をする、ただそれだけのこと。
そんな当たり前のことに、喜びが生まれ広がっていくのは、その子の成長や自立を願う人たちの思いがあるからです。
わすかな成長であっても、思いが強ければ強いほど、喜びも大きくなるのではないでしょうか。
小さな幸せの場面に出会うと
障がいの有無に限らず、私たちは人間は、誰でも、弱いところをもっています。
でも、一人ひとりが、価値ある人間、大切な存在として生まれてきました。
小さく弱い私たちですが、支え合い、助け合うことで、幸せが生まれて広がっていきます。
先にご紹介したことは、他の人には何でもないような小さな出来事です。
でも、その小さな小さな幸せの場面に、降り注がれるような豊かな恵みと限りない慈しみを受けとめるように、私は一人、深く感じ入るのです。
PS.4月からこちらの事業所に移りました。
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正確に言いますと・・・私が現在、勤務しているのは、児童発達支援・放課後等デイサービスです。
児童発達支援とは、小学校就学前までの障害のある子どもが支援を受けるための施設です。放課後等デイサービスとは、児童福祉法を根拠とする、障害のある学齢期児童(6歳から18歳)が学校の授業終了後や学校休業日に通う、療育機能・居場所機能を備えた福祉サービスのことです。