オグ・マンディーノをご存じでしょうか。
オグ・マンディーノ (1923~96)は、世界で3000万冊以上の自己啓発書を発行している著述家・講演家です。
日本でも『十二番目の天使』『地上最強の商人』など多くの本がベストセラーになっているので、ご存じの方は多いでしょう。
『十二番目の天使』は、感動的な物語です。
愛する家族を事故で亡くし、生きる希望を失って自殺を考えていた男がある少年との出会いによって変わっていきます。
その少年が野球が下手だけど大好き。
健気に前向きに生きる姿がさわやかでした。
その少年を支える言葉は、これでした。
「毎日、毎日、あらゆる面で、ぼくはどんどん良くなっていく」
物語の後半で、この少年のとんでもない秘密が明かされます。
また、『地上最強の商人』は、アラブの貧しい少年が古代から伝わる成功を収めるための巻物を手に入れて実践し、大成功を収めるという話です。
素晴らしい言葉がたくさん出てきますが、特に、この言葉を取り上げました。
「実のところ、失敗者と成功者のただひとつの違いは、習慣の違いにある」
この言葉は、オグ・マンディーノのあらゆる本に共通する考え方です。
この本が、オグ・マンディーノの最初に書かれtがものです。
『この世で一番の奇跡』について
さて、今回は、オグ・マンディーノ著『この世で一番の奇跡』についてご紹介します。
この本は、1970年代半ばに書かれたのですが、世界22カ国で翻訳され(1999年までに)700万部以上が発行された大ベストセラーです。
さて、『この世で一番の奇跡』は、『地上最強の商人』の次に書かれた本だそうです。
この物語には、『地上最強の商人』のベストセラー化で大成功を収めた著者マンディーノが、その成功によって自分を見失っていた時期に、ある魅力的な老人と出会うという設定になっています。
この謎の老人は、この世で生きた屍となっているような人を復活させ、幸福に導くことをなりわいとしていました。
この不思議な老人の話には、次々と素晴らしい言葉がでてきます。
たとえば、心についての話では・・・
「わしがもっとも好きなのは、ミルトンが心について書いたものです。『心は独自の座を占めており、それ自体で、地獄の天国を生み出すこともできれば、天国の地獄を生み出すこともできる』。」 P.48
「何世紀もの間、人間は心を庭にたとえてきました。セネカはこう言っています。『どんなに豊かな土壌でも、耕さなければ実りをもたらさない。人の心も同じである』。」 P.49
いま私たちは、この2人の賢人の言葉を味わいながら、2つ合わせて、次のようなことが学べるでしょう。
「心を耕せば、地獄の天国を生み出すことができる」
どういう意味かですって?
はい、あえて、説明すればこうなるでしょう。
「土に水をやり、栄養をやり、せっせと鍬で耕すと良い土地になるように、
心も耕していけば良い心になっていきます。
そうすれば、地獄のような苦しみや悲しみの中にも天国のような楽しさや喜びを見出し味わうことができるのです」
このブログが、あなたの心の栄養になりますように・・・
さて、『この世で一番の奇跡』の謎の老人は、最後にマンディーノに「神の覚え書き」という書を託して姿を消します。
「神の覚え書き」に出てくる言葉
では、その中にでてくる言葉をいくつかご紹介しましょう。
自分のかけがえのなさを暗闇に隠してはなりません。表に出すのです。世界に示すのです。
どんな仕事をしていようと、自分に期待されている以上の奉仕をすることです。自分の枠を超えなさい。
最後に長いですが、この言葉を・・・
愛の秘密を教えましょう。
愛を受け取るには、愛されることはもとめずに愛をあたえなければならないという秘密です。
何かの目的をはたすためや満足をうるために、また自分の誇りを守るために愛することは、愛ではありません。
愛とはなんの見返りも求めない贈り物なのです。
今やあなたは、利己心をもたない愛がそれ自体で報酬であることを知っています。
たとえ、あたえた愛が返ってこなかったとしても、愛は失われません。
報われない愛はあなたのもとに舞い戻り、あなたの心を和らげ、浄(きよ)めるからです。その恵みに感謝しなさい。
私も、愛が報われないことはないと思います。
一時的には、愛は報われないと感じるときがあるかもしれません。
自分が愛されることを期待しての愛であれば、期待はずれになるかもしれません。
でも、永遠という視点で考えると、愛は報われるです。
私たちは、知り、愛するために生まれてきました。
愛することは、私たちの人生の目的にかなっています。
ゆえに愛することは、私たちを幸福にします。
愛することによって、私たちを完成されていきます。
愛すれば、自分が愛されていることに気づけます。
見返りを期待せずに愛すれば、自分が愛に包まれていることに気づけます。
知恵ある言葉によって心を耕そう。
言葉は心の目を開かせます。 (^.^)
出典:オグ・マンディーノ著『十二番目の天使』『世界最強の商人』(地上最強の商人) 『この世で一番の奇跡』