この記事は、「ふつうの人」が、仕事でもっと「うまくいく人」に変わるための小さな習慣を紹介するものです。
対象読者は、まだ社会人として日の浅い、特に入社3年目までの若い人ですが、場合によっては、新人社員を指導する若きリーダーや経営者の方にも役立つでしょう。
企業としての職種や規模が違いはあり、多少ご自分の会社に合わない表現があるでしょうが、様々な人と関わっていく社会人として基本は同じです。
どんな職業の人からも、貪欲に学べる人が強いのです。
実行すれば、あなたは確実に仕事上の意欲やスキルが向上し、人間関係がよくなっていきます。
その結果、あなたの仕事はもっとうまくいくようになっていきます。
ご紹介する小さな習慣や考え方は、どの業務の方にも応用できるごく当たり前のことです。
★本記事のスタイルとしては、まず
〇ふつうの人の例
◎うまくいく人の例
をあげています。その後、【解説】をし、最後の【まとめ】を入れています。
どうかあなたも前向き積極的に学び、社会人としての自分をどんどん伸ばしていってください。
気持ちのいい身だしなみを心がけよう
大切な顧客と会うとき。
〇ふつうの人
今日は大切な顧客と会うので、きちんとした身なりとなるように朝から時間をかけて身だしなみを整える。
◎うまくいく人
大切な顧客は飛び込みで会いにくることもあるので、いつでも誰に会っても好感をもたれるような身だしなみで出社する。
人は、おおよそ外見で判断を下されています。
仕事で見せ場が少ない新人は、なおさらです。
会社の先輩や取引先の相手は、目に見える印象であなたを判断します。
服装がだらしないと、人間までだらしないと思われます。
それは、会社の信用にもかかわります。
それに、あなたの上司も取引先の偉い人も、チャラチャラした格好の若者は嫌います。
そんな人間を相手に真剣に仕事をしようとは思えないのです。
若いうちは、ブランド品の高価な物を身に着ける必要はありません。
それより、相手に不快感を与えない身だしなみが大切です。
年齢相応な清潔な物をさわやかに着こなすのです。
たとえば、ズボンの折り目をピンと伸ばして出勤する。
ワイシャツは白っぽい清潔感のあるものを着る。
スーツは背中の部分にシワがないものを着用する。
足を組んでも、すね毛の見えないハイソックスをはく。
靴を毎日磨く。
ひげは毎日そり、ヘアスタイルも相手に清潔感を与えるように手入れする。
そういう配慮が、あなたの好感度をアップさせます。
●身だしなみがいいと好感度が上がる
前向きに叱られよう
ミスをした。日ごろ気がゆるんでいるからだと、上司のガミガミが続く。
〇ふつうの人
確かにミスをした。でも、その原因が上司の言うように日ごろの気のゆるみにあるのなら、自分だけの問題ではないだろう。なんで自分ばかりこんなに叱られなくちゃならないんだ、と不満をもつ。
◎うまくいく人
上司の言葉を聞きながら、自分だけの問題ではないと気づくが、受け入れる。
叱ってもらえるのは、関心をもち、期待されているからだと前向きに受けとめる。
叱られるのは、あなたが伸びる人材だからです。
人はほめられて成長するものですが、叱られることでも成長します。
ほめられたところは、続けてやっていく。
叱られたところは、やめるか改善する。
そうすると、あなたは確実に成長していけます。
特に、新人のうちはどんどん叱られた方がいいのです。
会社組織のなかでは、叱られることが新人の大切な仕事でもあるのです。
というのは、上司にとって叱りやすいのは、新人だからです。
「おいおい〇〇くん、いつまで油売ってるんだ」と、上司があなたをみんなの前で叱るとき、たいていは他の人にも聞かせたいのです。
淀んだ社内の空気を引き締めるために、他の人にも言いたいことを新人のあなたを通して言っているのです。
あなたは、「それなら他の先輩たちも同罪じゃないか」と思うでしょう。
でも、自分だけのこととして受けとめ、素直に謝るのです。
「申し訳ありません。以後気をつけます」と謝って、改善の努力をするのです。
そして、「ご指摘いただき、ありがとうございました」という感謝の言葉も忘れません。
それが大人の態度です。
上司はあなたを叱ることで、先輩たちはあなたが叱られることで、職場にとって大切なことを再確認できます。
叱られることで、あなたは成長し、みんなのためにもなるのです。
●叱られた分だけ成長できる