紹介する言葉は、偉人や賢人の言葉・名言・格言など、きっと心に響き、そして心の糧になる言葉です。
ちょっとした空き時間や待ち時間に、スマホなどで読めるように短い解説を加えています。
これらの素晴らしい言葉にふれ親しむことで、あなたは大切なことに気づき、生きる勇気が湧いてくるでしょう。
あまんきみこの言葉
うつくしいものに出会ったら、
いっしょうけんめい見つめなさい。
見つめると、それが目ににじんで、
ちゃあんと心にすみつくのよ。
そうすると、いつだって
目のまえに見えるようになるわ
あまんきみこ 1931~
児童文学者 代表作品『車のいろは空のいろ』
美しい海、美しい山、美しい空、
美しい花、美しい絵、美しい服…
美しいものを見つめると、
その美しさがわたしたちの心に住み着くと言います。
そうすると、ものごとに美しいところを見ようとする
心の習慣ができるそうです。
そういう心の習慣を持つ人は、
どんな人にも美しいところ、
良いところを見つけられるのでしょうか。
【出典】あまんきみこ作・くろいけん絵『おかあさんの目』(あかね書房)
寺山修司の言葉
なみだは人間の作るいちばん小さな海です。
寺山修司 1935~1983
詩人・劇作家
代表作品『書を捨てよ町へ出よう』
悲しいときは誰にでもあります。
泣きたいときは誰でもあります。
泣いてもいいのです。
思いっきり泣けばいいのです。
海にたくさんの魚がいるように、
涙にもたくさんの想い出があります。
海に寄せては返す波があるように、
涙にも寄せては返す時間があります。
涙のない人生って、海のない地球みたいです。
【出典】寺山修司著『人魚姫・裸の王様』(マガジンハウス)
金子みすゞ の言葉
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけれど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
金子みすゞ 1903~1930
童謡詩人
代表作品『私と小鳥と鈴と』
人間もこの世にまったく同じ人間など、1人もいません。
顔も身体つきも、性格も興味も、違ってあたりまえです。
自分と違う人を受け入れること。
みんなと違う自分を受け入れること。
「みんなちがって、みんないい」
と、何度も繰り返してみましょう。
もっと生きやすくなります。
きっと友だちの輪が広がります。
【出典】金子みすゞ著『金子みすゞ童謡全集』(JULA出版局)