ピンチのときも感謝するといいことがあります。
現状は悪くても、穏やかに過ごせて、未来が開けてくるのです。
では、そのお話です。
リストラされても感謝・・・
銀座まるかんの創始者で納税額日本一として知られる斎藤一人さんの『斎藤一人 この不況で損する人 この不況で得する人』(KKロングセラーズ)に載っていたお話です。
旦那さんがリストラされそうで心配していた奥さんがいました。
ある人(たぶん斎藤一人さん)に相談すると、その人はこう言ったそうです。
「あなたの旦那さんは偉いよ。毎月、何十万円も稼いできて、たった何万円かのお小遣いで生きてきたんだよ。だから、リストラを心配するより旦那さんに感謝したほうがいいよ」
奥さんは、なるほど、そうだと思い、それから一所懸命、感謝したのです。
「あなたががんばってくれたおかげで、生活ができ、子どもたちも生きてこられました。あなたに感謝しています」と。
しかし、結局、旦那さんの会社はつぶれることになり、その前に社員を一人ずつ呼んで説明する面接がありました。
このとき、その旦那さんがこう言ったのです。
「うちの家内もこの会社に感謝しています。私もこの会社に勤められたおかげで、家族を持て、子どもを育てることができました。本当に感謝しています」
心の豊かな人が求められている
その後、旦那さんを含めてその会社の社員は、全員解雇されました。
ところが、その後、その会社を買い取った会社から電話がかかってきて、再雇用の話があるからと呼ばれました。
行ってみると、呼ばれたのは旦那さん一人だけでした。
実は、前の会社の面接のときに、その会社の人もいて、旦那さんの言葉を聞いていたのです。
「あなたのご家族、あなたの考え方が素晴らしいから、新しい会社の教育係になってください」
そう言われて、旦那さんだけが再雇用され、しかも給料が二倍になったそうです。
感謝する人は心の豊かな人です。
まわりの人をいっそう幸せにできます。
これからの時代は、人や会社や社会に感謝できる心の豊かな人が求められるのです。