いい言葉

私と小鳥と鈴と(金子みすず)

        私と小鳥と鈴と

私が両手をひろげても、

お空はちっとも飛べないが、

飛べる小鳥は私のように、

地べたを速くは走れない。

私がからだをゆすっても、

きれいな音は出ないけれど、

あの鳴る鈴は私のように

たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、

みんなちがって、みんないい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この詩を書いた童謡詩人、金子みすずは、26歳の若さでこの世を去った人です。

彼女の残した数々の童謡は、今も多くの人の心を癒しています。

特にこの「私と小鳥と鈴と」は、ご存じの方が多かろうと思います。

彼女は歌っています。

「みんなちがって、みんないい」

人と同じでなくてもいいのですよね。

「みんなちがって、みんないい」

人を計るモノサシは、ひとつではありませんよね。

「みんなちがって、みんないい」

あなたにも、あなたの友人にも、必ずいいところがありますよね。

「みんなちがって、みんないい」

互いに互いのよさを認め合うことができればいいですね。