私と小鳥と鈴と
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地べたを速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけれど、
あの鳴る鈴は私のように
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
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この詩を書いた童謡詩人、金子みすずは、26歳の若さでこの世を去った人です。
彼女の残した数々の童謡は、今も多くの人の心を癒しています。
特にこの「私と小鳥と鈴と」は、ご存じの方が多かろうと思います。
彼女は歌っています。
「みんなちがって、みんないい」
人と同じでなくてもいいのですよね。
「みんなちがって、みんないい」
人を計るモノサシは、ひとつではありませんよね。
「みんなちがって、みんないい」
あなたにも、あなたの友人にも、必ずいいところがありますよね。
「みんなちがって、みんないい」
互いに互いのよさを認め合うことができればいいですね。