「当たり前のことを、当たり前のようにやるのは難しいですね」
これは、野球やサッカーなどの実況中継で、アナウンサーがよく言う決まり文句です。
当たり前のことができないから、勝負に負けてしまう。
スポーツでは、このようなシーンがよくあります。
一流のスポーツ選手とは、実は、高度なテクニックを持っているというよりも、むしろどんな場面でも、当たり前のことをやり遂げる能力を有している人のことをいいます。
当たり前のことをいつでもできるよう、彼らは、日々、単調な練習を繰り返しているのです。
これは、ビジネスでも同じことがいえます。
できるビジネスパーソンとは・・・
周囲から「あの人はできるな」と評価される一流のビジネスパーソンというのは、あらゆる当たり前のことを実行できる人のことをいいます。
たとえば、当たり前のことには、次のような例があります。
・遅刻をしない
・約束を守る
・失敗したら謝る
・挨拶をする
・周囲のことを気遣う
これを見て、あなたはどう思いますか?
こんなこと、小学生でもできるよ、と思いましたか?
もし、そんな風に感じたら、それはとても危険なサインです。
真実は、これらの当たり前のことを実行できるビジネスパーソンとはごく少数だからです。
三流で終わってしまうビジネスパーソンは、その真実に気づかず、当たり前のことをほったらかしにして、高度なビジネステクニックにとびついてしまいます。
しかし、高度なビジネステクニックが必要なシーンというのは少ないものです。
ビジネスの99%は、当たり前のことを当たり前のようにする、ことで成り立っています。
いや、高度なビジネステクニックが必要なシーンなんて、1%もないでしょう。
一流のビジネスパーソンになるために
これからご紹介することは、
1 ビジネスにおいての「当たり前のこと」とは何か?
2 それを実行することでどんなメリットが生まれるか?
3 「当たり前のこと」を実行するためのコツ
の3つをテーマにしています。
「当たり前のこと」の数は、ぜんぶで33あります。
一気にすべてのことを実行するのは難しいでしょう。
時間をかけて1つひとつを着実にクリアしていってください。
33の階段をのぼり切ったとき、お客様、上司、同僚、後輩の誰もが、あなたのことを一流のビジネスパーソンと認めることでしょう。
はじめから一流の人などいません。
一流とは何かを正しく知り、何をすべきかを知り、地道な努力をした人だけが一流になれるのです。
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