いいのですよ。
あなたは、あなたの心を持ってきてくれました。
『手塚治虫の旧約聖書物語』(集英社)より
クリスマス、おめでとうございます!
どうかあなたに良いことがたくさんありますように・・・。
クリスマスと言えば、プレゼント。
子どものころは、プレゼントをもらう側でしたが、
大人なったらあげる側になったかもしれませんね。
人はプレゼントをもらうことによって喜びますが、あげることによっても喜べます。
もらった人が嬉しいと、あげた人も嬉しいものです。
もらった人がハッピーだと、あげた人もハッピーになれます。
ですから、クリスマスには世界中で幸せが花咲きます。
クリスマスは神さまからの贈り物
実はね、クリスマスは神さまからのあなたへのプレゼントです。
クリスマスはそれ自体、神さまからあなたへの贈り物なのです。
神さまは、世界中でもっとも高貴で価値が高いプレゼントをくださいました。
歴史上最高の贈り物をくださったのです。
どうかあなたもクリスマスを心から祝い喜ぶことができますように。
それが、プレゼントをくださった神さまへのささやかなお礼になるのかもしれません。
ところで、
『手塚治虫の旧約聖書物語』(集英社 全3巻)という本があります。
これは漫画なのですが、とてもよくできています。
この本の最後は、クリスマス(主の御降誕)の場面。
とてもいい場面なので、ちょっと無理がありますが、言葉で紹介してみましょう。
クリスマスに愛の贈り物を・・・
(聖書にあるように)天使が現われ、付近の人々に告げます。
「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。」(ルカ福音書2‐10~11)
そして、輝く星に誘われて、イエスの生まれた馬小屋にたどり着いた付近の人々は列をなして、次々と誕生の祝いの贈りものをするのです。
そのなかに、ひとりの貧しい羊飼いの少年がいました。
少年は、贈り物にできるものが何もありません。
少年は、赤ん坊のイエスを胸に抱くマリアにおずおずとつぶやきました。
「・・・ぼく、贈り物、なにも持ってません」
マリアは少年の手を取り、にっこり笑ってこう答えました。
「いいのですよ。
あなたは、あなたの心を持ってきてくれました」
クリスマスは互いに与え合う日です。
まず神さまがご自分を与えてくださいました。
神さまが喜ばれる贈り物は、私たちの愛する心です。