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ある人は十銭をもって
一円の十分の一と解釈する。
ある人は十銭をもって
一銭の十倍と解釈する。
同じ言葉が人によって
高くも低くもなる。
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夏目漱石
(1867~1916)
小説家
まったく同じ状況なのに、マイナス思考の人とプラス思考の人とでは受けとめ方が違います。
たとえば千円をもらって、「何だ、一万円の十分の一か」と文句を言いたくなる人はマイナス思考。
千円をもらって、「やった!百円の十倍だ」と感謝する人はプラス思考。
夏休みが半分終って、「あ~あ、もう休みが半分しか残ってないのか」と悲しむ人はマイナス思考。
「よーし、まだ、半分休みが残っているぞ」と喜ぶ人はプラス思考。
状況は同じでも、受けとめ方で感情も変わります。
感情が変わると、その後の行動も変わります。
物事を悲観的に受けとめると、文句や愚痴を言いたくなります。
そして、やる気がなくなり、何もしたくなくなします。
物事を楽観的に受けとめると、感謝や喜びが湧き上がってきます。
そして、やる気がでてきて、前向きに取り組みたくなります。
ですから、できれば物事は楽観的に受けとめ、プラス思考で生活したいものですね。
でも、どうすればプラス思考になれるんだろう、どうすれば前向きに受けとめられるのだろう、とお考えの方に、1つだけお薦めします。
今日から、できるだけ前向き・肯定的な言葉を口にしてみてください。
たとえば、「もう40歳」でなく「まだ40歳」
「どうせ、できない」ではなく「どうせなら、やってみよう!」
「あれもない、これもない」でなく「あれもある、これもある、いろいろあるし、いっぱいある!」
「あかん、もう」でなく「I can more 」
(関西弁) (英語のシャレ)
最後のはいまさっき、思いついたものです。
これは使えそうだ。(笑)
こういうような言葉(まだまだたくさんありますが)、意識的に使っていると、必ずあなたもまわりの人も変わってきます。
あっ、いま、「I can」で、ひとつの面白いエピソードを思い出しました。
今日はおまけで、その話をします。
昔、アメリカのひとりの若者が、仕事に行き詰まり、ある安ホテルで自殺を
しようと思いつめていました。
しかし、ふと小さな窓を開けると、何かの看板の言葉でしょうか、「ICAN」という文字が彼の目に入りました。
「I CAN」「I CAN」「I CAN!」・・・・「わたしはできる」「わたしはできる」「わたしはできる!」・・・
何度もそれを繰り返しているうちに、次第に勇気が湧いてきた彼は、まだ自分がベストを尽くしていなかったことに気づきます。
「よし、もう一度やろう!わたしはまだできる、もっとやれる!」と思えるようになった彼は、自殺をやめて、再び仕事にチャレンジしました。
この若者は、後に実業家として大成功します。
ちなみに、彼があの時見た文字は、「AMERICAN」という看板の一部で
した。
★自分が前向きになれる言葉を発しよう。