いい考え方

夢をもって坂を歩む(さだまさし)

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

借金がなければ、
こんなに長い間、
歌を作ったり、
歌ったりしてこなかったと思います。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

さだまさし
長崎出身のさだまさしさんの言葉です。

長崎は、坂が多い街です。
道という道は、ほとんど坂。

坂にはふたつあります。
上り坂と下り坂です。

(もう一つは「まさか」という坂もあります)

坂の途中に立って、自分が向く方向によって上り坂か下り坂かが決まります。

上り坂か下り坂かは自分の歩く方向によって決まるのです。

あなたは人生の坂を上りたいですか、下りたいですか。

本当の坂なら、上り坂を歩くのは多少苦しく、下り坂は楽です。
でも、人生の坂はそうではありません。

上り坂を歩く方が苦しくても充実していて楽しいのです。
なぜなら、その先に自分の夢が開けているからです。

人生の坂を下っていく人は、その夢から遠ざかっていく自分を思い知ります。
ですから、気楽ではあっても、張り合いがないのです。

あなたは、どちら坂を歩きたいですか。

それはあなたの意志にかかっています。

決めるのは、あなたです。
歩くのも、あなたです。

シンガーソングライターのさだまさしさんは、夢をおいかける上り坂の人です。

彼は、以前、「長江」という映画を製作しました。
中国が好きな彼は、その映画をつくるのが長年の夢だったのです。

結果的に、その映画は興行的に失敗し、三十億円もの借金が残りました。

一気に谷底に転落してしまったのです。(「まさか」の坂を・・・)

彼がすごいのは、そこで挫けず、また坂を上り始めたことです。
本職である歌手として、歌を作り、歌を歌いました。

デビュー三十周年で、三千回のコンサートをこなしたそうです。
こうして、少しずつ借金を返していきました。

「借金がなければ、こんなに長い間、歌を作ったり、歌ったりしてこなかったと思います。
『長江』の失敗は、ぼくにとってはプラスでした。
自分の夢がかなったのだし、その後の創作活動のエネルギー源にもなったし……」

転げ落ちたときに、上を見れば、上り坂が続いています。

上り始めるか、そのままでいるか、それはわたしたち次第です。

 向上心をもってマイナスをプラスにしよう。