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会いたい人に会うために
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「この人に会いたい!」という人、いませんか?
その人に会うためには、どうしたらいいのでしょう。
次のやり方は、あまりお薦めできませんけれど、その心意気には、学ぶべきものがありますよ。
今年30歳になる教え子S君に教えてもらった話です。
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「この人に会いたい!」とS君は思ったらしい。
雑誌の記事を読んだだけで、心惹かれた。
その人の講演があると知って、そのまま新幹線に飛び乗った。
東京から青森まで・・・。
弘前という街に着いたら、その人の講演は、ちょうど終わったところだった。
「1秒でいいですから、会わせてください。お願いです。」
と、スタッフの人に頼み込んだ。
そんなにまでして会いたかった人は、(当時)85歳になるおばあちゃんである。
佐藤初女(はつめ)さんという。
『地球交響曲(ガイアシンフォニー)第二番』
~地球の声が、きこえますか。~
という映画に、
ジャック・マイヨール(海洋冒険家)、
ダライ・ラマ14世、フランク・ドレイク(天文学者)、
と共に出演した東北の無名のおばあちゃんだった。
「今生きている我々ひとりひとりが、心にどんな未来を描くかによって、現実の地球の未来が決まってくる」
映画は、そんなメッセージを観る人に伝え、感動を与えたものだった。
映画のヒットともに、佐藤初女さんは知られ、多くの人が彼女を訪ねてくるようになった。
S君も、その一人だったのだ。
「ぼくは、長崎でカトリックの小学校に通っていたんです」
まわりのスタッフたちの何人かも、カトリック信者だったので、そんなS君に親しみをもってくれたらしい。
佐藤初女さんを待っている間に、スタッフの人たちと打ち解けた。
そんなS君を佐藤初女さんは、懇親会に誘ってくれた。
S君は佐藤初女さんの横で3時間も座って話しこんだ。
おかげで、講演の2倍もの話を聴くことができた。
「あなた、泊まる宿は?」
「え?まだ考えていません」
「それじゃあ、『森のイスキア』においでなさい。私たちの家です」
そして、「あなたは、『叩け。さらば開かれん』みたいな人ね」
と言って笑った。
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佐藤初女さんの言葉は聖書に出てくる言葉です。
「叩け。さらば開かれん」
求めれば、与えられます。
探せば、見つけられます。
門を叩けば、開かれます。
勇気を出して自分から動けば何かが得られます。
会いたい人には自分から会いに行こう。