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天の貯金を増やす
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●「いい行いには、いつかいい結果がもたらされるという天の理に沿ったもので、天の貯金には必ず利息がついて返ってくる」 村上和雄(筑波大学名誉教授)
村上和雄さんは、世界で初めて高血圧の黒幕である「レニン」の遺伝子の解読
に成功した研究者です。
村上さんは小さい頃、おばあさんから、天に貯金することを教えられました。
「銀行には宇宙銀行と地上銀行がある。地上の銀行はつぶれることもあるが、宇宙銀行はつぶれない。だから、おまえたちの小づかいやらお年玉やらは、みんな宇宙銀行に預けておいてやろう」
そう言って、おばあさんは貧しい家計から、寄付という形で、自分たちより
もっと困っている人やさらに貧しい人へお金を回していたのです。
「こうして宇宙銀行にお金を預けておけば、あとで一万倍にもなって返ってくる。自分に返ってこなくても、子どもや孫の代になって、何らかの報いがもたらされる」と・・・。
あなたは、こういうことを信じるでしょうか?
「アホか、そんなの信じられるか」と思われるかもしれませんね。
信じる、信じないは自由ですが、ともかく村上さんはこういう育てられ方をしたのです。
お母さんもまた、おばあさんと同じようなことをよく言ったそうです。
たとえば、旅費が工面できないで、高校の修学旅行をあきらめたときも、
「いまはつらいだろうが、将来、天の貯金に利息がついて、おまえはきっと世界中を飛び回れるようになるよ」
と言われました。
当時は、むなしい慰めだとしか思えかったそうです。
村上さんも半信半疑だったのでしょうね。
でも、その後、本当にお母さんの言葉どおりになったのです。
村上さんは研究活動のために何十回も外国を飛び回るようになりましたから。
しかも思いがけず遺伝子研究の分野で世界的な成功を収めるようになります。
それは、ご本人の努力の成果があってのことには違いないのですが、村上さんによると、これも「疑いようのない天の配剤」だとのこと。
つまり、これまで人のためにしてきた天の貯金が、利息をつけて自分に返ってきているのだと・・・。
そう、おばあさんの言ったとおりになったのです。
「アホか、そんなの信じられるか」という人もいるでしょう。
村上さんも人から「アホか」と言われることもあるそうです。
が、当のご本人は「アホは神の望み」「器の大きなアホになれ」と胸を張っておられますよ。(笑)
天の貯金を増やそう。
きっといいことがあります。(^.^)
【出典】村上和雄著『アホは神の望み』(サンマーク)村上和雄著『そうだ!絶対うまくいく!』(PHP研究所)