講演

講演「子どもが伸びるしつけのヒント」(松江市開星中学・高等学校)

▼以前、松江市にある開星中学・高等学校の保護者や先生方に講演をさせていただきました。
 

 依頼された講演のテーマは、

「子どもが伸びるしつけのヒント」です。

しつけがよくできている学校の特長

 
▼しかし、この学校が、しつけのできていない学校かというと、そうではありません。
 
 まったくその反対です。
 
この学校が、様々な面で教育効果をあげているとは知っていましたが、生活面でも良い学校だということは、行ってみてすぐに分かりました。
 
▼それは次のようなことからです。
 

1.挨拶がよくできる。

私は駅から歩いて来校したのですが、下校中の生徒たちが次々と、学校前の公道から、(学校の敷地内でもないのに、見ず知らずの私に)

「こんにちは」と先に挨拶をしてくれました。

2.生徒の制服、持ち物がきちんとしている。

乱れている学校の生徒は、靴のかかとを踏むとか、髪の毛が妙に乱れているとかが目につくのですが、そんな様子はありません。
 
 

3.校内にまったくゴミが落ちていない。

たぶん、掃除が丁寧にされているだけでなく、ゴミが落ちていたら拾うという習慣がこの学校にあるからでしょう。
 
これは、先月、「日本を美しくする会」の鍵山秀三郎氏(イエローハット創業者)が、来校し指導されたことにも一因がありそうです。
 
 
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良い習慣を身につけると伸びる

 
▼さて、しつけ(躾け)とは、「良い習慣を身につけること」だと私は考えています。
 
これらは、小さいうちから行なった方がよいのですが、中学、高校になってからでも決して遅くありません。
 
よい習慣を身につけている、あるいは身につけようと努力している生徒は、人間的に確実に伸びていきます。
 
▼ちなみにこれは、社会人になっても、同様です。
 
よい習慣を身につけている、あるいは身につけようと努力している人は、その仕事を通して確実に伸びていきます。
 
伸びていくとは、自分の夢や目標に向かって近づいていくこと。
 
自分の夢や目標を実現していくこと、と言ってもよいでしょう。
 
▼講演のなかで、夢や目標を叶えるために、子どもと同様に、大人も、良い習慣をもつことが大切だと申し上げました。
 
 そして、それを3つの分野に分けてお話しました。
 すなわち、
 

・心の習慣

・言葉の習慣

・行動の習慣

です。
 
そして、親や教師が子どもにどんな働きかけをしていけばよいのか、ということについても触れました。

大切なことは1つ

 
▼結論から言えば、大切なことは1つです。
 
 
 それは、子どもに働きかける前に、自らに働きかけることです。
 
▼もしも誰かに夢や目標を持ってほしいなら、あなた自身が夢や目標をもってキラキラと輝くことです。
 
もしも誰かに前向きに生きてほしいなら、あなた自身が困難や障害を乗りえて生きていくことです。
 
誰かに優しい言葉を言ってほしいなら、あなた自身が優しい言葉と笑顔をふりまくことです。
 
 
▼人を教え導こうとするとき、
 

「模範」

が、最も効果的なのです。
 
▼よい家庭では、親が子どもの模範になっています。
 
よい学校では、教師が子どもの模範になっています。
 
子どもは、親と教師の模範を見て、成長していくのです。
 

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山陰地方の進化する私立開星中学・高等学校は、とてもいい学校です。