口ぐせで意識が若くなります。
意識だけでなく、行動も見た目も・・・。
いっそう生き生きとして魅力的になります。
あの女優オードリー・ヘップバーンもそうでした。そんな話です。
「老けたね」をやめたほうがいい理由
人を見て「老けたね」と言う人がいます。
余計な忠告かもしれませんが、やめたほうがいいでしょう。
理由は3つあります。
1つ目は、そう言われて喜ぶ人は、まずいないからです。
男性に軽口で言うならまだしも、女性に言えば100%嫌われてしまいます。
2つ目は、人に言うことは、いずれ自分にも返ってくるからです。
言葉はブーメランです。まわりの人に「老けたね」と言う人は、じっと細かく観察され、「あなたも老けたね」「あなたこそ老けた」と言われるようになります。
3つ目は、人を見て「老けたね」と口にすると、「老けた」「老けていない」が人間評価の基準になってしまうからです。
本来、老けて見えようが、見えまいが、人間としてはどうでもいい。もっと大事なのは、その人の人間性です。
しかし、人を見て「老けたね」と言う人は、人間性より見た目を重視しているようなものです。
つまり、その程度の人間性をもつ人だと、相手に思われます。
ヘップバーンの豊かな人間性
映画女優オードリー・ヘップバーンは、58歳のころユニセフの活動に明け暮れていました。
そんな時、あるマスコミの取材で、「あなたの顔はシワが増えましたね」というようなこと嫌味を言われたそうです。それに対して、ヘップバーンは答えています。
「皆さんのおっしゃる通り、わたしの顔にはシワが増えました。このシワはわたしの人生の歴史。シワの数だけ、人の優しさや愛を知ることができました。だから、わたしは若い頃の顔より、いまの顔のほうが好きなんです」
どうでしょう、ヘップバーンの人間性の豊かさ。
こういう人に「老けたね」というのは失礼千万。言うとしたら、「魅力的になりましたね」です。
「老けたな」「年取ったな」という言葉を、まわりの人にではなく、独り言で自分に言うことがあるかもしれません。鏡の中の自分を見たり、物忘れしたりミスしたりした時にふと口にする場など。
それも、やめたほうがいいでしょうね。悲観的な思いが湧いてきますから。年を取るのは、決してマイナスではありません。
シワが増えても、髪が薄くなっても、それは人生の歴史。
ますます「人間として魅力的になった」と思えばいいのです。