紹介する言葉は、偉人や賢人の言葉・名言・格言など、きっと心に響き、そして心の糧になる言葉です。
ちょっとした空き時間や待ち時間に、スマホなどで読めるように短い解説を加えています。
これらの素晴らしい言葉にふれ親しむことで、あなたは大切なことに気づき、生きる勇気が湧いてくるでしょう。
八木重吉の言葉
わたしのまちがいだった
わたしの まちがいだった
こうして草にすわれば それがわかる
八木重吉 1898~1927
詩人 代表作品『秋の瞳』
八木重吉の短い詩です。
ひとりで、何度か繰り返し声に出して読んでいると、不思議と心が落ち着いてきますよ。
人はときには、自分自身を振り返り、見つめるために、「草にすわる」ことが必要なのだと思います。
自然に抱かれ、その中の自分を見つめるとき、私たちは何か大切な忘れ物に気づくことがあります。
ある人にとって「草にすわる」とは、自然とふれあうこと。
別の人にとって「草にすわる」とは、素直さをとりもどすこと。
あなたにとって「草にすわる」とは、どんなことでしょうか。
【出典】八木重吉著『秋の瞳』(日本図書センター)
趙昌仁の言葉
あなたがくだらないと
思っている今日は、
昨日亡くなった人が
なんとかして生きたかった
なんとしてでも生きたかった
今日なんです。
趙昌仁 1926~
韓国の小説家
代表作品『カシコギ』
神さまは、わたしたちに「今日」という時間をプレゼントしてくださいました。
「今日」は、誰でももらえるプレゼントではありません。
いつでももらえるプレゼントではありません。
わたしたちも、ある日突然にもらえなくなってしまうものです。
そして「今日」とは、これまで亡くなっていった数えきれないほど多くの人が、生きたかった時間なのです。
未来を夢見て、懸命に生きたかった時間です。
愛する人たちと1秒でも長く生きたかった時間です。
そんな貴重な時間が、「今日」なのです。
「今日」、あなたはどのように生きますか。
【出典】趙昌仁著『カシコギ』(サンマーク出版)
山本有三の言葉
心に太陽を持て
山本有三 1887~1974
小説家・劇作家
代表作品『路傍の石』
人生には、暗闇の夜があります。
光のきらめきさえ、見えないときもあるでしょう。
出口が見つからないで、迷路に迷い込んだように思うこともあるでしょう。
どちらに進んでいいのか、途方に暮れて立ちすくむこともあるでしょう。
それでも太陽は輝いているのです。
いま見えなくても、どんな闇夜でも、
太陽は輝いているのです。
あなたが希望を捨てなければ、
あなたの心のなかに太陽が輝きます。
【出典】山本有三著『心に太陽を持て』(新潮社)