紹介する言葉は、偉人や賢人の言葉・名言・格言など、きっと心に響き、そして心の糧になる言葉です。
ちょっとした空き時間や待ち時間に、スマホなどで読めるように短い解説を加えています。
これらの素晴らしい言葉にふれ親しむことで、あなたは大切なことに気づき、生きる勇気が湧いてくるでしょう。
ウォルト・ホイットマンの言葉
寒さにふるえた者ほど太陽の暖かさを感じる。
人生の悩みをくぐった者ほど生命の尊さを知る。
ウォルト・ホイットマン 1819~1892
アメリカの詩人 代表作品『草の葉』
ホイットマンは、貧しい農家に生まれました。
小学校卒業後は働きながら独学し、36歳のときに、手作りの詩集『草の葉』を発行しました。
それから、民衆詩人として名声が高まったのです。
苦労した人ほど、人の心の温かさを有り難く感じることができます。
悩み苦しんだ人ほど、困難を乗り越えたあとの歓喜を味わうことができます。
いま悩み苦しんでいること、苦労していることは、決して人生のムダにはなりません。
あなたの幸せにつながるものなのです。
【出典】ウォルト・ホイットマン著『草の葉』(岩波書店)
島田洋七の言葉
二、三人に嫌われても、反対を向けば一億人いる。
島田洋七 1950~
漫才師・作家
あるスポーツ選手を好きな人もいれば、嫌いな人もいます。
ある人気スターを好きな人もいれば、嫌いな人もいます。
歴史上の立派な人でさえも、好きな人もいれば、嫌いな人もいます。
わたしたちも、すべての人に好かれるなんてありえない。
だから、あなたがもし誰かに嫌われたとしても、大丈夫、大丈夫。
その反対を向けば、あなたを好きになる可能性のある人は、日本に1億人以上もいるのです。
たとえ、あなたが失恋したとしても、大丈夫、大丈夫。
あなたがまだ出会っていない人が、世界に30億人以上もいるのです。
【出典】島田洋七著『佐賀のがばいばあちゃん』(徳間書店)
松下幸之助の言葉
鳴かぬならそれもまた良しほととぎす
松下幸之助 1894~1989
昭和時代の実業家
「ほととぎす」を季語にした次の3つの俳句は、天下を治めた戦国武将の性格をよくあらわしています。
鳴かぬなら 殺してしまえ ほととぎす (織田信長)
鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ほととぎす (豊臣秀吉)
鳴かぬなら 鳴くまで待とう ほととぎす (徳川家康)
それに合わせて、経営の神様といわれた松下幸之助は、
鳴かぬなら それもまた良し ほととぎす
と詠んでいます。
鳴けないのならそれでいいのだよ、そこにいてくれるだけでもいいのだよ、というメッセージでしょう。
私たち人間も存在するだけ価値があるのです。