心身の健康のためには適度な運動が不可欠だ、とわかってはいても、得手不得手もあり、面倒だと感じる人がいるかもしれません。
でも、歩くのなら、得手不得手もありません。
最初は面倒でも、歩き始めたら、なんとなく気持ちが良くなるものです。
しかも、その健康効果はすごいのです。
ウオーキングは、お金のかからない超健康法
私は小学校教諭時代、体育の授業をする他、昼休みは子どもとグラウンドでよくサッカーをしたり鬼ごっこをしたりして走り回っていたので、運動量は豊富でした。
でも、教師をやめて執筆中心の仕事になると、とたんに運動量が減ってきて、体に疲れが溜まり、体調が悪くなることが増えました。
プールは遠かったり、時間制限があったりで、そう頻繁にはいけません。
しかし、歩くことは、いつでもどこでもできることです。
お金もかかりません。
逆に電車代やタクシー代が浮くこともあります。
歩くことを心がけたところ、いまは体調がよくなりました。
歩くことは健康を促進する運動として最適だと、いまや多くの医者が勧めています。
京都大学名誉教授で医学博士の大島清先生は、『歩くとなぜいいのか?』(PHP研究所)という著書の中で、次のような効用をあげておられます。
ウオーキングのすごい健康効果
1.脂肪がよく燃えてやせられる
2.「血管年齢」がグングン若くなる
3.「心臓病」から遠ざかる
4.「生活習慣病」の予防になる
5.「がん」の予防も期待できる
6.骨がじょうぶになる
7.よく眠れる
8.「カゼ」を引かなくなる
9.脳が刺激されて「ボケ防止」ができる、など
たいたい大股、早足で、30分ぐらい歩くと、より効果的だそうです。
最近の脳科学では、歩くと脳内からホルモン(ベータエンドルフィンやドーパミン)が出てくることもわかっています。
そのために、爽快感が生まれてきて、歩くこと自体が気持ちよくなってきます。
頭の働きもクリアーになって、気持ちも高揚して、前向き肯定的な言葉も自然と出てくるようになるのです。
「歩くと気持ちがいい」と言っていると、歩くこと自体が好きになってきます。