感謝すればいろいろと良いことがあります。
たとえば、悩みが消えていくこと。
平凡のありがたみがわかること。
イライラが消えていくことなど・・・。
では、もう少し詳しくお話ししましょう。
感謝がなければ悩みは多い
いつかどこかで聞いた「悩み多き花たち」の話をします。
タンポポさんには悩みがありました。
「わたしって、いつも地べたに咲いて、人や犬ねこから踏まれてイヤなことばかり。あの桜さんみたいに、高いところに咲いて、みんなからながめてもらいたいなあ」
桜さんにも悩みがありました。
「わたしって、いつもすぐに散って悲しい。あのバラさんみたいに、年中、花屋さんで高い値段つけられて買ってもらいたいなあ」
バラさんにも悩みがありました。
「わたしって、いつもこんな窮屈なところにいなきゃならない。あのタンポポさんみたいに自由に綿毛を飛ばして旅をしたいなあ」
こんなふうに、みんな、誰かをうらやむばかりです。
悩み多き花たちは、一生、誰かをうらやみ、妬みながら生きていきました。
「めでたし、めでたし」ではありませんね。
さて、この「悩み多き花たち」のように、自分を不幸だと思い込み、人をうらやみ悩むことはないでしょうか。
あれば、その悩みを解決したいですね。
解決の方法は2つ。
まずは、人と自分を無闇に比べないことです。
比べてばかりだと、自分の良さを見失ってしまうのです。
花にはそれぞれの良さがあるように、人にはそれぞれの良さがありますから。
次に、自分の持っているものを見つけて感謝すること。
感謝しているうちに、自分のことがだんだん好きになります。
自分を好きになると、人の良さを見ても、「あの人はあの人。私は私のままがいい」と互いの良さを認め合うことができるようになります。
「悩み多き花」ではなく、「感謝多き花」のほうが人生は楽しくなります。
感謝すると平凡のありがたみがわかる
何も特別なことがない日はいい一日です。
事故もなく、ケガもなく、病気もなく、元気で働けます。
無事に一日を送れる日はいい一日です。
そんな平凡な一日に感謝すると、平凡の幸せが味わえます。
平凡な一日は、ありがたい日です。
この世には、あと一日生きたい、もうあと少し生きたいと願いながら、亡くなった人がたくさんいます。
この人たちは、平凡で良かったのです。家族と当たり前のように会話をして、当たり前のようにごはんを食べて、当たり前のように笑い合って…。
そんな当たり前の生活をあと一日だけ送ることができれば、どれほどありがたいかと思いながら亡くなったのです。
私たちは、そんな一日を今日生きています。
何も特別な才能がなくても、私たちは恵まれています。
料理を上手に作る才能はないけれど、作ってくれた料理を食べることはできます。
音楽を奏でる才能はないけれど、音楽を聴いて楽しむことができます。
こんな平凡なことに感謝すると、平凡な幸せが味わえます。
私たちは、本当に毎日毎日、神様からたくさんのプレゼントをもらっています。
太陽の光、地球という大地、新鮮な朝の空気、その他、自然のさまざまな恵み。
その一日を生きることのできる体と心、そして命。
そして、今日という新しい一日。
平凡だけれど素晴らしいものを今日もたくさんもらえました。
平凡な自分に生まれてきた、それだけでありがたいことです。
感謝すればイライラは消える
電車が遅れてイライラする。足を踏まれて怒りが生じる。
現代には、イライラする種が尽きないように思えますね。
でも、イライラや怒りは自分の心に起こることですから、コントロールできます。消すこともできます。
そのために様々な方法がありますが、要は自分の考え方、感じ方を変えることです。
というのは、外的な要因があるとはいえ、怒りは自分が作り出しているからです。
同じ状況にあっても、ぜんぜん怒らない人がいます。
その人は自分で心をコントロールできているので、怒りに流されないのです。
そんなふうに心をセルフコントロールできれば、気持ちが穏やかで、余裕しゃくしゃく、他人の失礼な言動など、気にせず、ゆるしてあげられます。
私の知り合いのAさんは、そのような人です。
もちろん誰にでも起こり得るような不幸は彼にも起こっています。
たとえば、徒歩中に自転車に衝突されてケガをしたことがありました。
でも、「ダンプカーだったら死んでいたかもしれません。たいしたケガでなくて良かったです。」と言います。
一見不幸なことのなかで良いことにも目を向け、そこからプラスになるものを導き、結果的に感謝しているのです。
また、電車が大幅に遅れて約束の時間に遅刻したこともありました。
「すみません。遅れたのは、自分の責任です。電車は遅れることがあるから、もう一本か二本早いのに乗れば良かったんです。おかげで勉強になりました」と言います。
失敗は自分の責任だと謙虚に受けとめ、失敗から何かを学び取り、そのきっかけを与えてくれた出来事に感謝できるのです。
このように自分の心のイライラを前向きにコントロールできる人は、共に仕事をしていて気持ちがいいものです。
そのため、みんなから好かれて、仕事が順調にいくようになります。
そのポイントは、プラス思考と感謝です。
古今東西の偉人などの名言・格言にふれる感謝の心が高まります。