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仕事を通して相手の幸せを願う(生産性新聞)

この記事は『生産性新聞』「一言」欄に、4回わたって連載されたエッセーの1つです。

『生産性新聞』は1956年の創刊以来、公益財団法人日本生産性本部の生産性運動の広報紙として、「生産性」「経営」「労働」をキーワードに、タイムリーな記事を提供している新聞です。

さまざまな経営課題をめぐる記事も充実しています。

デキるビジネスパーソンとは

「あの人はデキる人だ」と注目されるビジネスパーソンは、多くの場合、当たり前のことを実行できる人です。

当たり前のことを当たり前のようにすることで、多くの人から信頼と好感をもたれています。

たとえば、「相手の立場でものを考え、行動する」というスタンスは、仕事をしていく上で当たり前のことだと私は考えています。

相手を中心に考えるということは、自分を押し殺すということではありません。

相手のことを大切にすると、その人自身が相手から大切にされます。

相手を尊重すると困った時、必要な時にその人自身が助けてもらえます。相手に幸せを提供するとその人自身が幸せになれます。

たとえ、相手から何かが返ってこないとしても、回り回って必ずどこかからお返しがきます。

ビジネスが、ただ仕事をして利益を得るだけのものだと考える人の多くは、おそらくいずれむなしさやストレスを感じるでしょう。

そうではなく、ビジネスは人の問題を解決し、人を幸せにする仕事であると考えるべきでしょう。

ですから私たちは常に、どうすれば相手が喜んでくれるかを考え、実行していくのです。

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一流の仕事の基本

私たちのおこなうことを相手が喜んでくれるのであれば、私たちは、自分の仕事を通して精神的にも満たされ幸せになります。

報酬や利益も、相手の喜びが増すにつれて増していきます。

どんな職種でも職場でも、「相手の立場でものを考え、行動する」ことが一流の仕事の基本です。

人の幸せを願い、実現していく仕事にはいつの世も価値があります。

そしてそういう仕事は、ほんのちょっとした心がけで、今日から私たちにもできるのです。

 『生産性新聞』2012.1.25 

仕事での視野の広がりが、感謝や意欲を生む(生産性新聞)この記事は『生産性新聞』「一言」欄に、4回わたって連載されたエッセーの1つです。 『生産性新聞』は1956年の創刊以来、公益財団法人日...