周囲から「あの人はできるな」と評価される一流のビジネスパーソンというのは、あらゆる当たり前のことを実行できる人のことをいいます。
高度なビジネステクニックが必要なシーンというのは少なく、ビジネスの99%は、当たり前のことで成り立っています。
ですから、当たり前のことを当たり前のようにできる人は、周りの人から信頼される「仕事のできる人」になっていきます。
1つずつご紹介していきますので、自分の取り組むべき課題を見つけ、より確かなものにしていただければと思います。
今回は「ほんの少し前倒しする」です。
自分自身で早めの締め切りを設定する
前倒しをするか、しないか。
このたった1つのことだけで、あなたに対する周囲からの評価は大きく変わります。
前倒しとは、相手が指定してきた締め切りより、早めの締め切りを自分で設定して仕事を進めることをいいます。
たとえば、上司から「○日までにこの企画書をお願い」と言われたら、その前日までに終わらせて提出する。
そこまでいかなくても、午後イチまでと指定された仕事を、朝一番で提出する。
できるビジネスパーソンは、この前倒しを必ずといっていいほど、実行しています。
なぜなら、前倒しをすることには、次の3つのメリットがあるからです。
1.ミスを防げる
余裕をもって仕事を進めることで綿密なチェックができます。
それにより、必然的にミスが少なくなります。
2.内容を高められる
考える時間を十分にとれるため、内容が高まります。
3.急な仕事が入ってきても対応できる
締め切り間際になって仕事に手をつけると、急な仕事が入ってきた時に対応ができなくなります。
前倒しをしておくことで、急な仕事が入ってきても、締め切りを守ることができます。
締め切り間際にならなくてもやる気が出る方法
後回しにしない。
前倒しをするコツはこの一語に尽きます。
「締め切りは先だし、明日からやればいいか」
逆に、できないビジネスパーソンは、この言葉を自分自身の言い訳にします。
こんな気持ちが、やがては明後日になり、1週間後になり……。
気づいたら締め切りが迫っていた。
これがパターンです。
いくら締め切りは先でも、余裕があるなら今やる。
前倒しをするには、これを習慣にする必要があります。
しかし、現実的に前倒しをするのは難しいものです。
「締め切りが迫らないとやる気が起きない」
これが一番の原因です。
締め切りが先でも、やる気を高める方法は、
「小さな締め切りをたくさんつくる」
です。
全体の5分の1までを今日の17時までに終わらせよう。
全体の3分の1を明日の15時までに終わらせよう。
こんな風に、小さな締め切りで区切ることで、本当の締め切りは先でも自分自身の集中力を高めることができます。