いい言葉

辛いとき、悲しいときでも、希望をもって生きるための言葉

 

人間万事寒翁が馬 
(にんげん ばんじ さいおうがうま) 

中国の故事成語

よく知られた故事成語ですね。
ご存じだとは思いますが、一応、物語のあらすじをご紹介します。

・・・・・・・・・

昔、老人(寒翁)が大事にしていた馬がある日突然、姿を消しました。
村人たちは気の毒がってなぐさめましたが、当の寒翁は
「仕方ない。また、いいことことがあるさ」
と平然としていました。

すると、数日後、寒翁の馬がみごとな駿馬を連れて帰ってきたのです。
「駿馬を連れて帰ってくるなんて、一挙両得だ。よかった。よかった」
と村人たちは喜びました。

しかし、寒翁は、
「喜んでばかりはいられない。また何が起こるかわからない」
と村人たちを制するのでした。

数日後、寒翁の息子が、その駿馬に乗って落馬し、足を折ってしまいました。
村人たちは、
「とんだ災難だったな」と寒翁を見舞いました。

しかし、寒翁は、
「仕方がないさ。いまにまた、きっといいことがあるだうう」
と平気な顔をしていました。。

まもなく戦争がはじまりました。
村の青年たちはことごとく徴兵され、ほとんどの者が戦死します。

しかし、寒翁の息子は足の骨を折ったおかげで、戦争に行かず助かるのです。

・・・・・

このように、わたしたちの人生に起こる様々な出来事は、何が幸いするか、災いするか、わからないのものです。

ですから、一時的に悪そうに思えても、悲観することはありません。
苦しみが続いても、希望をもって生きていきましょう。

イエス・キリストも有名な真福八端の教えのなかで言われています。

「悲しむ人は幸いである、その人たちは慰められる」(マタイ5-4)

この先、きっといいことがあるのです。
必ずや道は開け、幸運に恵まれます。

★いまピンチならチャンスの兆しだと考えよう。