ウォルト・ディズニー(1901~66)は、青年のとき、漫画が好きなだけの貧乏アニメーターでした。
アパートを借りるお金もないので、勤めていた映画スタジオの、ネズミがはいまわる倉庫に寝泊りしていたほどの貧しい生活を送っていました。
ディズニーは、そのような状況から、どのようにして次々と夢をかなえることに成功してきたのでしょうか。
彼の行動や名言から考えていましょう。
夢を見る、そして行動する
彼は、そんな苦しい生活状態の中でも夢を見て、行動しました。
彼は仲間と共にひとつのアニメ作品をつくりあげます。
『うさぎのオズワルド』
この作品は、見事に大ヒットします。
しかし、若い彼はここで手痛い大失敗をおかします。
『うさぎのオズワルド』の著作権をとっていなかったために、映画の配給元に著作権を奪われてしまったのです。
そのため、彼には報酬がまったく入ってこない、ということになったのです。
彼は、自分のうかつさを責めました。
しかも、仲間のスタッフは次々と配給会社に引き抜かれてしまいました。
収入もなく、仲間にも裏切りられ、彼は泣きながらひとり故郷に帰ります。
それでも夢をあきらめない
お金も、仲間も、会社も、将来の保証も、何もかも失った彼でしたが、夢だけは捨てませんでした。
彼は、自宅のガレージにこもり、苦しい生活のなかで自分と友だちになってくれたネズミが登場する新しい作品を作ります。
そのネズミの名は、「ミッキーマウス」。
冒険心が旺盛で、つまずいても明るく立ち直るミッキ-マウスは、たちまち人々の心をとらえ、アメリカ中で人気者になりました。
それを機にディズニーは、次々と自分の夢を実現させていきます。
ディズニーランドもそのひとつ。
ディズニーがあの手痛い挫折のなかで、夢をあきらめていれば、東京ディズニーランドも誕生しませんでした。
彼は言っています。
「夢を見ることができるなら、あなたはそれを実現できる。
いつだって忘れないでほしい。
何もかも一匹のネズミからはじまったということを・・・」
私たちも夢を実現できる
夢を実現する人は、たいてい難しい状況からスタートします。
それでも、夢を見る。
そして、行動する。
それは、小さな行動かもしれません。
しかし、それでも、行動する。
行動すれば、壁にぶち当たります。
失敗します。何度も、何度も・・・。
それでも、それでも、あきらめないのです。
夢を見る。行動する。あきらめない。
この3つは、夢を実現するために不可欠な要素です。
私たちも自分の夢を実現できるはずです。