いい言葉

夢に向かって成長できる言葉(水木しげる、寺田寅彦、ルイス・キャロル)

紹介する言葉は、偉人や賢人の言葉・名言・格言など、きっと心に響き、そして心の糧になる言葉です。

ちょっとした空き時間や待ち時間に、スマホなどで読めるように短い解説を加えています。

これらの素晴らしい言葉にふれ親しむことで、あなたは自分の心に生きる勇気と希望をきっと見出すことでしょう。

水木しげるの言葉

好きなことをやるのは当たり前。だって、その方が頑張れるもの。

でも、それだけじゃダメ。頭を使って、知恵を振り絞らないと。

成功するんだという強い意志を持って

努力しないと。                

水木しげる 1922~ 漫画家 代表作品『ゲゲゲの鬼太郎』

『ゲゲゲの鬼太郎』の作者、水木しげるさんは、根っからの楽天家です。

ただ子どものころから寝坊で、勉強嫌いだったため、学校の成績は悲惨なものでした。そのため、一番入りやすいと選んだ高校にも一人だけ落ちました。

でも、絵を描くのが大好きで、将来は絵描きになる夢をもっていました。

やがて戦争が始まり、南方の激戦地に送り込まれます。

同じ部隊の仲間が全員戦死するなか、水木さんは左腕を失ってもなんとか生き延びました。

戦争に負けて帰国した水木さんは、これからのことを前向きに考えました。

「落ち込んだところでしょうがない。まだ右腕があるじゃないか」

そうして魚屋などいろいろな仕事をした後、ついに念願だった絵を描く仕事につくことができました。

最初は、紙芝居づくり。その後は漫画を書くようになり、『ゲゲゲの鬼太郎』のもとになる『墓場の鬼太郎』が大ヒットしました。

大好きなことを懸命にやり続けることで道が開けたのです。

【出典】水木しげる著『本日の水木サン』(草思社)

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寺田虎彦の言葉

けがを恐れる人は

大工にはなれない。

失敗をこわがる人は

科学者にはなれない。           

寺田虎彦 1878~1935 物理学者、随筆家

大工さんが建物を建てるためには、危険がともないます。

取り扱いをまちがえると、大けがをする道具を使って仕事をします。

落ちれば命の危ない高い場所でも仕事をしなくてはなりません。

そういう危険を恐れては、建物を完成させることはできないのです。

科学者は未知のことを探求するために実験や調査をくり返します。

その多くが失敗になるからといって、実験をいやがる人は、新しい発見も発明もできません。

どんな職業についても、何か素晴らしいことを成しとげるためには、それなりの難しさがあります。

その難しさを乗り越えると、その道のプロになれます。

その難しさを楽しめるようになると、一流のプロです。

【出典】寺田虎彦著『科学者とあたま』(筑摩書房)

ルイス・キャロルの言葉

どの道を行くかは、あなたがどこに行きたいかに

よります。            

ルイス・キャロル 1832~1898 イギリスの作家 代表作品『不思議の国のアリス』

自分はどこに行きたいか、ときどき立ち止まって考えるのは良いことです。

考えてみれば、行きたいところは一つでも、道は一つではありません。

広い道もあれば、狭い道もあります。

なだらかな道もあれば、険しい道もあります。

 賑やかな道もあれば、静かな道もあります。

曲がりくねった道もあれば、真っ直ぐな道もあります。

実現したい夢に向かって歩むとき、道はあなたが選べるのです。

たとえ急な坂道であっても、

その先に、あなたの夢があれば、

きつくてもきっと楽しくなります。

光に照らされた希望の道になっていきます。

 【出典】ルイス・キャロル著『不思議の国のアリス』

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