紹介する言葉は、偉人や賢人の言葉・名言・格言など、きっと心に響き、そして心の糧になる言葉です。
ちょっとした空き時間や待ち時間に、スマホなどで読めるように短い解説を加えています。
これらの素晴らしい言葉にふれ親しむことで、あなたは大切なことに気づき、生きる勇気が湧いてくるでしょう。
リンカーンの言葉
私はチャンスにそなえ学び、チャンスがつかめるようにいつも備えている。
エイブラハム・リンカーン 1809~1865
第16代アメリカ合衆国大統領
奴隷解放をおこない、南北戦争を戦い抜いたリンカーンの言葉です。
チャンスをまっているだけでは、何もできません。
大切なのはいつでもチャンスに対処できるような、日ごろの努力です。
リンカーンの両親は学問のない貧しい農民でした。
彼は子どもの頃から、苦労して弁護士となりました。
その後、政治家を志し、選挙には8回落選した後、第16代アメリカ合衆国大統領となっています。
「人民の人民による人民のための政治」を掲げ、アメリカの最も優れた大統領として称えられています。
デール・カーネギーの言葉
熱意はあなたの人格の原動力だ。
それがなかったら、
どんなにすぐれた能力をもっていたとしても、
その能力は眠ったままで役に立たない。
デール・カーネギー 1888~1955
アメリカの社会教育家
これは、名著『道は開ける』『人を動かす』などの著者デール・カーネギーの言葉です。
彼は、哲学者でも、宗教家でも、大学教授でもありません。どこにでもいるようなサラリーマンでありながら、独立独歩の道を歩んで成功した社会教育家でした。
そして、彼の本は世界中でロングセラーを続け、今も多くの人に影響を与えています。
かつてカーネギーは、ニュ―ヨーク不幸な青年の一人でした。
セールスがうまくいかず、毎晩、頭痛(失望、悩み、苦痛、反抗心による頭痛)を抱えていました。人生に絶望しそうになっていました。
この悲惨な状況から抜け出すために、彼は思い切った決断をし、実行します。
嫌な仕事をやめ、自分の本当にやりたかった、本を書くための生活に変えたのです。
その結果、カーネギーは次第に成功を勝ち得ていくのです。
【出典】デール・カーネギー著『自己を伸ばす』(創元社)
森信三の言葉
人間には進歩か退歩かのいずれかがあって、その中間はない。
現状維持と思うのは、実は退歩している証拠だ。
森信三 1896~1992
哲学者・教育者
森信三は、戦前戦後を通じて、日本の教育界に貢献した哲学者です。
夢や目標を実現するには、つねに努力が必要です。
夢や目標に近づくように、自分を高めていくことが必要です。
でも、勉強でもスポーツでも、このままでいいと思っていると、現状維持はできません。
むしろ、このままでいいと思った時点で、目標から後ずさりしています。
慣れっこになって、マンネリ化して、意識のレベルが下がるからです。
目標に向かってもっと進歩しよう。
1日に1センチでも1ミリでも近づこう。
そういう向上意識を自分を高めていきます。
【出典】寺田一清編『森信三・魂に響く言葉』(PHP研究所)