健康法について、日本では貝原益軒の養生訓をはじめ、いろいろな健康づくりの方法が提言されてきましたし、海外でも長生きされた立派な方々の言葉が残っています。
20世紀における最も重要な化学者の一人で、ノーベル賞を二度受賞した米国のライナス・ポーリング博士(1901~94)は「7つの健康法」 を提唱しました。
それは、次のようなことです。
「7つの健康法」
1 十分に睡眠をとる。
2 十分に水を飲む。
3 十分にビタミン、ミネラルを補給する。
4 塩分の摂取量を控える。
5 アルコールはほどほどに、たばこは吸わない。
6 ストレスを避ける。
7 適度な運動をする。
いかがでしょうか。
ほとんどの方は、ほとんどのことを心がけているかと思います。
ただ、人間の意志はそう強くもないし、誘惑を伴ういろいろな付き合いもあるし、続けるには難しいものをあるかもしれません。
家族のために健康になる
特に、「アルコールはほどほどに、たばこは吸わない」は、人によっては難しいでしょう。
私の知り合いで、脳卒中で倒れて、死ぬ目にあった人います。
その人は毎晩、酒を酔っぱらうほど飲む習慣があったのですが、以来、医者から言われて、家族のためにも禁酒をしています。いまは、すこぶる体調が良いそうです。
また、ある人はヘビースモーカでしたが、彼も心筋梗塞で死ぬ目に合い、たばこをすっぱりやめました。やめなけば後、1年と言われていた命が5年以上もっています。
酒は薬にもなり、適量なら体に良いのですが、たばこは医学的には「百害あって一利なし」です。
「自分の体なんだからほっといてくれ」という人もいますが、体を壊して、あとで後悔するタイプです。
自分のためではなく、家族のことを考えると、がんばれることもあるのではないでしょうか。
「家族のために健康でいたい」という思いは大切です。
家族も「健康で元気でいてほしい」と願っているはずです。