以前、『奇跡を呼ぶ天使の贈り物』(PHP研究所)という小説を書きました。
夢を叶えるための習慣や考え方を紹介しながら、読んだ人が元気で幸せになる、次のようなお話です。
クリスマス・イブの夜、失恋した主人公の安部美幸(ミーちゃん)は、街で天使(天ちゃん)に出会います。
天ちゃんは、彼女の身におこるという「人生で最大の悲しい出来事」に備えて、3週間ともに生活しながら、大切なメッセージを伝えるためにやってきたのだと言います。
食いしん坊の赤ちゃんのような天使を、初めは不審に思っていた主人公美幸も、「天ちゃん手帳」「寝る前の3つの習慣」など、天ちゃんの毎日の教えによって、少しずつ成長していきます。
そして、ついに願っていた夢が叶うようになっていくのです。
では、美幸(ミーちゃん)に変化をもたらした天ちゃんの言葉(教え)をご紹介していきましょう。どれか1つでも役に立てば幸いです。
「第1章 夢の叶え方を知る」から
夢を書く
「あのね、『天は自ら助くる者を助く』って言葉、知ってるでしょ。自分で努力しない人は、天ちゃんだって助けないんだよ」P.18
「だって、ミーちゃんには叶えられる夢がないからだよ。
叶えられる夢をもっている人はね、その夢をいつも心の中にもっているんだよ。
紙に書いてごらんと言われればすぐに書けるんだ。
言葉に出して言うこともできるんだ。
それくらい強く願っていないと、夢は叶わないんだよ。
いまのミーちゃんにはそんな強い思いの夢がひとつもないんだ。
だから叶いっこない」P.29
具体的にする
「夢を漠然と思い浮かべるだけでは、夢は叶わないんだよ。
夢を具体的なものにするといいんだ。
その方法のひとつが、手帳に自分の夢を書くこと。絵を描いても、写真を張り付けてもいいんだ。
その夢をいつもイメージできるようにしておくんだよ。
夢を書くのはノートでも紙切れでもなんでもいいんだけど、手帳って、毎日見るでしょ。それがいいんだ。
毎日、見ていると、ミーちゃんは自分の夢を毎日確認できるでしょ。
そうすると、ミーちゃんは頭の中の意識や行動は、ミーちゃんの夢を叶えるために動いてくれるようになるんだよ」P.32
分割する
「うん、そう。大きな目標を分割すると小さな目標にしやすいからだよ。
たとえば、牛を一頭食べてごらん、と言われても、いきなりまるごと食べるのはムリだと思うでしょう。
でも、牛を適当な大きさに分割して、少しずつ食べていくならどう?ステーキにしたり、シチューにしたり、すき焼き、焼肉……て、少しずつね。
それなら、一年くらいかければ、牛一頭分の肉を食べられそうでしょう。
そんなふうに大きな目標をいきなり達成しようとするんじゃなくて、小さな目標に分割して少しずつ達成していけばいいんだよ」P.34
今日行動する
「違うよ。ボクは、ダイエットのことだけを言ってるんじゃないよ。
ダイエットのことは、すべてのことに通じるだよ。
本気で夢を叶えたいと思っている人はね、その夢のためにほんの些細なことでも大切にするだよ。その夢のために些細なことをも怠らないんだよ。
今日するべきことをするだ。それをたいした理由もなく明日に延ばさないんだよ。
ミーちゃんも夢を叶えたいなら、本気にならなきゃダメだよ。
本気かどうかは言葉じゃない。行動だよ。
本気で夢を叶えたいと思っている人にとってはね、今日するべきことをするのは、その人にとっては犠牲でも我慢でもない、喜びなんだよ。
確実に自分の夢に届くための道を着実に自分の足で歩いているという充実感があるからだよ。それがたとえ、ダイエットであってもね」P.38
見えるようにする
「夢を叶える人はね、着実に目標に向かっていることを確認して充実感を味わっているんだ。そのために、何か工夫をしてるんだよ」P.41
「そうすれば、今日したことがすぐに目に見えてわかるよ。
目標が達成したことを目に見えるようにしておけば、やりがいや充実感がでてくるものなんだ。さらに、それを表にしたりグラフにたりして視覚化すると、もっといい」P.42