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人間万事寒翁が馬
(にんげん ばんじ さいおうがうま)
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中国の故事成語
よく知られた故事成語ですね。
ご存じだとは思いますが、一応、物語のあらすじをご紹介します。
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昔、老人(寒翁)が大事にしていた馬がある日突然、姿を消しました。
村人たちは気の毒がってなぐさめましたが、当の寒翁は
「仕方ない。また、いいことことがあるさ」
と平然としていました。
すると、数日後、寒翁の馬がみごとな駿馬を連れて帰ってきたのです。
「駿馬を連れて帰ってくるなんて、一挙両得だ。よかった。よかった」
と村人たちは喜びました。
しかし、寒翁は、
「喜んでばかりはいられない。また何が起こるかわからない」
と村人たちを制するのでした。
数日後、寒翁の息子が、その駿馬に乗って落馬し、足を折ってしまいました。
村人たちは、
「とんだ災難だったな」と寒翁を見舞いました。
しかし、寒翁は、
「仕方がないさ。いまにまた、きっといいことがあるだうう」
と平気な顔をしていました。。
まもなく戦争がはじまりました。
村の青年たちはことごとく徴兵され、ほとんどの者が戦死します。
しかし、寒翁の息子は足の骨を折ったおかげで、戦争に行かず助かるのです。
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このように、わたしたちの人生に起こる様々な出来事は、何が幸いするか、災いするか、わからないのものです。
ですから、一時的に悪そうに思えても、悲観することはありません。
苦しみが続いても、希望をもって生きていきましょう。
イエス・キリストも有名な真福八端の教えのなかで言われています。
「悲しむ人は幸いである、その人たちは慰められる」(マタイ5-4)
この先、きっといいことがあるのです。
必ずや道は開け、幸運に恵まれます。
★いまピンチならチャンスの兆しだと考えよう。