▼2009年3月2日に、鹿児島県の奄美大島で教育講演をさせていただきました。
その時の様子を地元の新聞記者さんが、新聞の一面コラムで紹介してくださったものです。
ちょっと誉め過ぎかなーと思うのですが、大変有難い記事です。
素晴らしい講演だった。
心の中に染み入るような言葉の数々。
感動が広がった。
先日、奄美大島青年会議所が開いた講演会。
奄美では滅多に聞くことが出来ない内容。
テーマは、「子どもに響く魔法の言葉 ~島の宝(子ども)に私たちができること~」
講師は長崎在住の作家・教育コンサルタントの中井俊已氏。
2002年に出版した『元気がでる魔法の口ぐせ』は、全国的なベストセラーになった。
これまでに出した本は、31冊で、多くが子供の生きる力、人間力を伸ばす方法などが、美しい言葉で綴られている。
講演に入る前に、二、三言葉をかけさせていただいたが、誠実で温かそうな心が表情にあふれて出ていた。
講演で話す言葉も柔らかで丁寧。
しかし時には力強く語りかけるように身振り手振りを交えて話す。
参加者の多くは、うなずきながら感動の面持ちで聴いていた。
子供の育て方や生活習慣について話した後、「親の笑顔は子供の幸せ」として、
温かな家庭をつくることの大切さを説いた。
その前提として「夫婦仲良くする」「お互いに許しあう」「感謝し合う」「祈りが大事。家族でいっしょに祈る」ことなどを薦めた。
夫婦でも長年一緒に暮らしていると欠点ばかりが目立ち、諦めの気持ちになりがちだ。
だが残された人生を明るく生きるためには、もう一度、お互いに見つめ合うことが大切なのかもしれない。
3月7日「奄美新聞」一面コラム「奄美春秋」より
▼「奄美春秋」の記者さん、身に余るお褒めの言葉の数々、本当にありがとうございます。
おかげで、また奄美大島に行きたくなりました。(笑)
▼さて、このベテラン記者さんが最後に書かれたご意見、それは、私にとって最も興味深かった部分です。
「夫婦でも長年一緒に暮らしていると欠点ばかりが目立ち、諦めの気持ちになりがちだ。
だが残された人生を明るく生きるためには、もう一度、お互いに見つめ合うことが大切なのかもしれない。」
▼最後は文脈から見て、
「だが残された人生を明るく生きるためには、もう一度、お互いに「良さ」を見つめ合うことが大切」なのだ。
ということでしょう。
あえて「良さ」を加えなかったのは、この記者さんの奥ゆかしさ、あるいは照れではないかと、私は考えています。
ああ、この方は、この教育講演を聴きながら、特に、ご自分の夫婦関係についても考えていらっしゃったのかな、と思うのです。
▼正直言いまして、私は、人様の夫婦関係のことはよくわかりません。
でも、学校で教えてきた子どもを通して、親の夫婦関係がいかに大切であるかはわかっているつもりです。
そして、夫婦関係も、人間関係の一部であることから、
●互いに感謝し合い、
●許し合い、
●良さを見つけてほめることが、
どれだけ大切なことかも知っています。
▼講演を聴かれた方のなかには、未婚で、子どものいない方もいらっしゃいました。
でも、その方は、企業のインストラクターをされていて、「今日の話の子どものほめ方は、企業研修でそのまま使えます」と後でおっしゃっていました。
私もそう思います。
上司と部下の関係にも応用可能です。
▼人間関係の基本は、同じなのです。
子どもと大人、夫婦同士、上司と部下、恋人同士・・・
基本的に同じです。
相手は、いつも自分を認めてもらい、受け入れてもらいたいと願っています。
相手の望みを先に受け入れてあげれば、人間関係はきっとよくなります。
●その人の立場や言い訳を理解してあげる。
●その人がもっている「良さ」に気づいてあげる。
それらは良い人間関係を築くためには不可欠なのだと思います。
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主催者の青年会議所の委員長さんが、参加者のご感想を送ってくださり、全部、有難く拝見しました。どうもありがとうございます。