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偶然を装いながら
奇跡はいつも近くにある
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さだまさし「奇跡」より
先日、NBC長崎放送ラジオの「あの人 この歌 ああ人生」という番組の
収録をしました。(ついでに、お昼の他の番組にも生出演)
この番組は、長崎のゆかりの方をゲストに招いて、思い出の一曲を聴きながら
人生を語ってもらうというものです。
私が選んだのは、さだまさしさんの「奇跡~大きな愛のように~」です。
実は、電話で出演を依頼されたときに、何か1曲を選らばなければならなかっ
たのですが、すぐに浮かんできたのが、この歌なのです。
ごちゃごちゃ考えるのも面倒なので、「じゃ、さだまさしさんの『奇跡』をお願いします」と、とりあえず答えておきました。
当日、収録のために来局し、担当キャスターの塚田恵子さんから改めて、「どうして、さださんの『奇跡』を選ばれたのですか?」と尋ねられ、答えているうちに、新たな気づきが生まれました。
ちょっと長くなりそうなので要約しますね。
1、まず、わたしは高校生くらいのときから、さだまさしさんの(隠れ)ファンだった。
これを聞きた塚田さんは、急に笑い出されました。彼女が以前、さださんと会われたときに「どうして僕のファンは ”隠れ”が多いんだろう」と嘆いておられたのを思い出したそうです。
2、大学を選ぶ際に、なぜ長崎という遠隔の地を選んだかというと、実は長崎出身のさださんの影響が大きかった。
これまでたくさんの人から、「どうして長崎に来たんですか?」と聞かれて、「自分でもよくわからないんです。どうしてだろう」とあいまいに答えてきたので、これを公にするのは初めて・・・。
3、もし長崎に住むことがなかったら、カトリック信者になっていなかっただろうし、長崎の学校に勤めることもなかっただろうし、いま作家になっていなかったと自分でも思う。
つまり、さだまさしさんは、わたしの人生を方向づけるたいへんな影響を与えてくれている人だったようなのです。
では、数あるさださんの歌からなぜ「奇跡」を選んだかというと、理由は3つ。
1.この歌のことを以前、長崎新聞のコラムに紹介したところ、ある方が感動されて、こういう話をしに来てくださいと頼まれた。それを機会に講演活動もするようになった。
2.いまも、講演のラストにこの歌を流すことが多い。
3.この歌を聴くと元気がでるから、ラジオ番組のリスナーの皆さんにも聴いていただきたかった。
というような理由です。
実は、今日の言葉は、その歌の一部分です。
「たった一度の人生に あなたとめぐりあえたこと
偶然を装いながら 奇跡はいつも近くにある」
誰かと偶然(?)出会えたということは、もしかしたら「奇跡」なのかもしれません。
長い人類の歴史のなかで、たまたま同じ時代に生まれ、同じ日本の土地を踏み、同じ風を受けて、同じものを見ている。
そして、同じものに心をふるわせている。
きっとわたしたちは、
生まれてきただけでも「奇跡」
それなら、出会えたことは、なおさら「奇跡」
そう考えてもいいのかもしれません。
この奇跡のような出会いと愛に感謝しよう。
2005.5.23発行のメルマガ「心の糧」より