「人生は総合力・・・ 足し算だ」
この言葉は、島田洋七著『佐賀の がばいばあちゃん』に出てくるお話から頂戴しています。
目次
がばいばあちゃんの言葉
この『佐賀の がばいばあちゃん』、ご存じですよね?
面白いですねー。
ベストセラーで、映画やドラマにもなりました。
元勤めていた学校の先生たちに聞いた話ですが、彼らのまわりでも、この本は大人気でした。
5年生のある先生は、毎日読み聞かせをしているのですが、子どもたちから、
「早く、早くー、『がばいばあちゃん』読んで!」とせがまれたそうです。
小学1年生のある子の読書日記は、毎日『がばいばあちゃん』・・・。
そういう話を聞いて私も、ちょっと覗いてみるか、と手に取ってみたら、面白くて、ついつい最後まで読んでしまいました。
で、その一部を要約し、先日、ブログにご紹介しました。
これです。
「人生は総合力」
島田さんのお父さんは、彼が二歳のとき、広島の原爆のため死去。
そのためお母さんは、夜、お店で働き、二人の子どもを育てました。
しかし、わけあって、島田さんは小学校二年生のときから、佐賀のばあちゃんに預けられます。
このばあちゃんは、がばい(すごい)ばあちゃんでした。
たとえば、島田さんが見るも悲惨な通知表をばあちゃんに申し訳なさそうに差し出した場面の会話。
「ばあちゃん、1と2ばっかりでごめんね」
「大丈夫、大丈夫。足したら、5になる」
「えっ!通知表って足してもいいの?」
「人生は、総合力」
……………………………………
ねっ、面白いばあちゃんでしょ・・・。
こういうばあちゃんに育てられたら、きっと、がばい大人になれますよ。
では、もう少しこの本のことを知りたい人のために補足しますね。
昭和33年、広島から佐賀の田舎に預けられた8歳の昭広(島田さんの本名)には、厳しい戦後を七人の子供を抱えて生き抜いたがばい(すごい)祖母との貧乏生活が待っていました。
しかし、なぜか家にはいつも笑いが溢れていましたのです。
「幸せは、お金が決めるものじゃない。自分自身の心のあり方で決まるんだ。」
そんなメッセージを笑いといっしょに届けてくれます。
これからの人生には、良いことも楽しいことも増えていくと考えよう。
出典:島田洋七著『佐賀のがばいばあちゃん』(徳間書店)