いい言葉

愛を伝える(『ずうっと、ずっと、大すきだよ』)

ハンス・ウィルヘルム著『ずうっと、ずっと、大すきだよ』から・・・

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ずうっと、ずっと、大すきだよ

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今日の言葉は、『ずうっと、ずっと、大すきだよ』という絵本のタイトルにもなっている言葉です。

この絵本、読まれたことがありますか?
ありますよね。

えっ、ありませんか?
涙もろい人にはお薦めしませんが、少し悲しい、それでいて温かい、ちょっぴり勇気づけられるお話です。

何年前だったでしょうか?

小学校1年生の国語の教科書に、このお話が載っていました。

授業のとき、1年生の子どもたちに
「読んでみようか」
と言うと、
「いやだあー」
という声が返ってきました。

普段は素直な子どもたちの意外な反応にびっくりして、
「ど、どうして!?」
と聞くと、
「涙がでるから・・・」
と言います。

そうか、あらかじめもう読んでいたんだな。
でも、授業で読まなければ、勉強になりませんよね。
テストもしなければなりませんし・・・

それでなんとか説得して、みんなで音読したら、本当に何人かの子が泣いてしまいました。(実は、私も・・・笑)

このお話のストーリー、ご存じない方にお伝えしますが、とてもシンプルです。

この絵本の主人公のぼくと犬のエルフは子ども頃から仲良しでした。

毎日いっしょに遊んで、いっしょに大きくなりました。

けれども、エルフはいつしか年をとって、動けなくなります。

毎日いっしょに遊んで、いっしょに大きくなりました。

けれども、エルフはいつしか年をとって、動けなくなります。

年老いて、階段も上れなくなったエルフ。
もうほとんど生きているのかいないのか、分からないような犬になります。

それでも、ぼくは、寝る前に必ず、
「エルフ、ずうっと、ずっと、大すきだよ」
って、言ってやるのです。

エルフがある日突然死んでしまうまで・・・。

このお話は、やはり「ずうっと、ずっと、大すきだよ」っていう言葉がいいのです。

少年の健気さがいいのです。

だから、涙が出ても、温かく前向きな気持ちになれます。

「大好き」っていう言葉は、日本人には、ちょっと照れくさい言葉ですね。

でも、言われた人はどんなに嬉しいでしょう。

みじめなとき、苦しいときに言ってもらえたら、どんなに慰められるでしょう。
そして、勇気づけられるでしょう。

「大好き」って、自分の存在を肯定してくれる言葉ですからね。
「ずうっと、ずっと大好き」って、死ぬまで、いや死んでもってことじゃないですか・・・。

こんな風に言われたことが、ありますか?
私はもちろん、ありません。(笑)

でも、日本は広いもので、本を書くようになってから読者の中には、
「大好きな作家」だって言ってくださる稀有の人(多く見積もって約1名)はいて、ずいぶん励まされています。(笑)

ところで、あなたがお母さんかお父さんなら、お願いです。

ご自分の長年の連れ合いに面と向かって、今更ながら、「大好きよ」「大好きだよ」なんていう、無理なお願いではありません。

「大好きだよ」って、ぜひ、お子さんにはときどき言ってあげてください。

言ってあげないと伝わらないことってあるのです。
はっきりと言葉に出して伝えないとわからないことってあるのです。

あなたのお子さんは、あなたから愛されているっていうことをわかっていますか?

たぶんこの広い日本に、この言葉を言えるのは、あなたしか、いません。

大好きなあなたから言われる「大好き」という一言は、子どもにとってかけがえのない心の糧になるでしょう。

 ときどきは、子どもに「大好き」だって言ってあげよう!