いい考え方

嫌われても大丈夫(佐賀のがばいばあちゃん)

当然ながら、人間は、誰からも好かれる金貨ではありませんね。

誰かに嫌われるのは、人間なら誰しもあるものです。

多少反省はしても、不必要に落ち込むことはありません。

落ち込みそうなときには、こう考えることができます。

「二、三人に嫌われても、反対を向けば一億人いる」

by佐賀のがばいばあちゃん

佐賀のがばいばあちゃん

佐賀のがばいばあちゃんとは、漫才師の島田洋七さんを育てたばあちゃんです。

「がばい」とは、佐賀弁で「すごい」という意味。

このばあちゃんは、夫に先立たれ、貧乏のどん底暮らしのなか、学校の便所掃除の仕事をしながら、7人の子どもを立派に育てたばあちゃんです。

このばあちゃん、貧乏だが、底抜けに明るく、前向きです。

たとえば、小学2年生の洋七さんがお腹がすいて

「さあ、うちもそろそろご飯かな」
と思っていると、ばあちゃんは、言います。

「さあ、寝よう」

「えっ、でも、ばあちゃん、ご飯は?」

「晩ごはんはな、毎日食べるものと違う」
とキッパリ!

「だって、お腹がへったよ」

「気のせい、気のせい、さあ、早く寝よう」

朝になると、ばあちゃんは仕事に行く支度をしています。

「ばあちゃん、朝ごはんは?おれ、ご飯たくから」

「朝ごはん?昨日、食べたろ」

「・・・?うん・・・」

「さあ、はよう学校いけ。お昼には、給食、給食。給食食べてがんばれ」

そして、ばあちゃんは、さっさと便所掃除の仕事にでかけていくのです。

もちろん米櫃には、一粒の米もありません。

しかし、洋七さんは言います。

「お腹はすいてたけれど、家の中は明るく、笑いが絶えなくて、
不幸だなんて考えたことは一度もなかった」

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失恋しても・・・

さて、洋七さんは、中学では野球部のキャプテンになりました。
しかも、番長でやたらと目立つ存在。

そのせいか、人に陰口を言われたり、意味もなく嫌われることがあったそうです。

「何もしてないのに、どうして悪く言う奴がいるんだろう」

それを聞いてばあちゃんは笑顔で言いました。

「二、三人に嫌われても、反対を向けば一億人いる。

お前が好きな人がおっても、その人も誰かに嫌われている。

お前もいい人やと言われても、お前を嫌いな人もいっぱいる。

世の中、それで成り立ってると」

洋七さんは言います。

「このばあちゃんの言葉にどれだけ救われたことか・・・」

もし、失恋しても、ばあちゃんみたいに考えるとこうなります。

嫌われた?
大丈夫、大丈夫・・・
まだ出会っていない人が30億人もいる。

もっと素敵な人がきっと見つかるのです。

物事のプラス面を見て明るく生きよう。

出典:島田洋七著『がばいばあちゃんの笑顔でいきんしゃい!』(徳間書店)