いい習慣

掃除の効果・大切さ

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掃除の効果・大切さ

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職場の廊下にゴミが落ちているとき、あなたはどうしますか?

職場の部屋が汚れているとき、あなたはどうしますか?

ちょっと汚れたところ、片付いていないところは、誰でも気づくものですよね。

でも、他のことで忙しいので、自分が掃除するとなるとちょっと面倒ですよね。

それはみんな、お互いさま。

ですからね、掃除をしてくれる人がいると助かります。

きれいにしてくれると、気持ちよく仕事ができます。

私がいた職場では、朝、当番の人が交代で机の上を拭き、夕方には、部屋全部の掃除をしていました。

わたしもやりましたよ。当番ですから・・・。

白い雑巾を使って拭いていると、きれいに見える机の上もホコリや小さいゴミがたくさん乗っていたり、飲み物や修正液のシミが残っていたりするのに気づきます。

雑巾が黒くなればなるほど、職場はきれいになります。

まるで自分の心が磨かれ、きれいになった気がします。

それでも、毎日しようとは思いませんでした。
他にやらなければいけないことが山ほどありましたから。

でも、お茶やコーヒーを入れる流し場はよく汚れるので、忙しいのに進んで掃除をしてくれる人がいたんです。

そういう人は、誰にも言わず黙ってするのですが、みんな誰がやってくれているか知っていました。

わたしも偉いなあと思っていました。

そして、その人は誰からも感謝されていました。

わたしに知り合いの、ある会社のオーナーは、入社試験に掃除をさせるのだそうです。

窓の拭き方、雑巾の絞り方、掃除の仕方を見れば、その人物や仕事の能力がわかるのだそうです。

さらに店長には、必ずトイレ掃除をさせています。

トイレ掃除は、店長の専属の仕事なのです。

店長は、店員の上に立つ人ですから、謙虚で思いやりの心がなければなりません。

逆に、トイレ掃除ができないなら、店長は務まらない。

トイレ掃除ができてこそ、社員やお客様に役立つ一人前の店長になれるのだそうです。

たかが掃除ですが、大切なことなのです。

掃除をして、みんなに貢献しよう。

●関連する「いい言葉」●

便所を美しくする娘は、美しい子供を産む、
といった母を思い出します。
僕は男です。
美しい妻に会えるかもしれません。

浜口国雄作「便所掃除」『詩の中に目ざめる日本』(岩波新書)より

元国鉄の職員だった浜口さんが自分の便所掃除の体験と思いをつづった詩の最後の言葉です。

便所掃除という仕事を臭いが伝わってくるほどにリアルに描いたあとの、お母さんの言葉。

「便所を美しくする娘は、美しい子供を産む」

これには何の根拠もないのですが、妙に説得力があります。

人のために汚れたところを掃除すれば、自分の心もきれいにできそうな気がしてきます。